イグサ品種「筑後みどり」の高品質安定栽培法

タイトル イグサ品種「筑後みどり」の高品質安定栽培法
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1998~2000
研究担当者 住吉 強
藤冨慎一
発行年度 2002
要約 高品質イグサ生産のためイグサ品種「筑後みどり」の茎を細くするには、移植苗の1株当たり茎数を12~14本とし、3月~4月上旬の地干しを強くする。さらに、先刈りを5月上旬に、高さは慣行の地上45cmの部位よりやや低い地上40cm程度ですると、着花部位は除去され花序着生茎が少なくなり、高品質イグサの収量が多い。
背景・ねらい 厳しいイ業情勢に対応するためには、高品質畳表の生産により中国産との区別化を図ることが重要である。福岡県ではイグサ品種「筑後みどり」を使った高級ブランド畳表“博多華織”の生産を推奨している。このため、「筑後みどり」のこれまで以上の高品質生産が必要となっている。そこで、高品質イグサの条件である茎が細く、着花茎が少ないイグサの安定生産のための移植苗の1株当たり茎数、3~4月の水管理、先刈方法、施肥法について明らかにし高品質安定栽培法を確立する。
成果の内容・特徴 1.
高品質イグサである120cm以上茎収量は、移植苗の1株当たり茎数が多いほど、先刈時期が早いほど多い。茎の太さは移植苗の1株当たり茎数が多いほど細い。花序着生率は先刈時期が早いほど高い。追肥の早晩についての収量、茎の太さ、花序着生率への影響は少ない(表1)。
2.
茎の太さは移植苗の1株当たり茎数が多い12~14本移植で細くなる(表1)。さらに3~4月上旬の長茎母株形成期に地干しを強くすると水分ストレスをうけて(デ―タ略)、4月中旬、先刈前の茎の太さが細くなり収穫時も細い(表2)。
3.
花序着生率は先刈時期を5月上旬(5月1日~5月8日)、先刈部位を慣行の地上45cmより低めの地上40cmにすると着花部位が切り落とされ、5~6%と少ない。その後の生育にも影響がなく高品質イグサである120cm以上茎の収量も77~84kg/aと多い(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
本田移植苗の1株茎数が多くなるので、八月苗をこれまでより20%程度多く育苗する。
図表1 222073-1.gif
図表2 222073-2.gif
図表3 222073-3.gif
カテゴリ いぐさ 育苗 施肥 品種 水管理

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