タイトル | ニガウリ果実の成熟に伴う色調および形状の変化 |
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担当機関 | 流通加工研究室 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
恩田聡 玉城不二美 比嘉明美 宮里沙幸 当真嗣尊 前田剛希 広瀬直人 上地邦彦 仲盛正人 西江一 |
発行年度 | 2002 |
要約 | ニガウリ"群星"の熟度は交配後の積算温日度450℃前後に適熟となる。果実色は、熟度進行と共に明るく、黄色に変化することから、L*値及びb*値に反映され、果実表面突起は成熟とともに細かい突起密度が減少する。 |
キーワード | ニガウリ、積算温日度、熟度判定法、果実色、果実表面突起 |
背景・ねらい | ニガウリの収穫・選別は、外観による感覚的な判定によって行われることが多く、このことが、熟度の不統一や流通過程における過熟果発生等の原因となっている。このため、簡易で正確な判定法の開発が急務となっている。そこで、果実色及び果実突起の変化に着目し、果実色の成熟に伴う色調変化および肥大と突起形状測定による熟度判定技術の開発を行う。 |
成果の内容・特徴 | 1. 種子着色等より熟度を5段階に分類すると交配後日数(積算温日度)は熟度をよく反映し(写真1)、積算温日度450℃前後に適熟となる。 2. 交配後10日、15日および20日の熟度段階別に果実表面の表色値を二次元測色計で測定した結果、最頻L*値と最頻b*値が熟度の変化に対応する(図1)。 3. 果実両面の最頻L*値度数を平均し、それぞれの積算温日度に対応させた結果、両者の間に負の相関関係(R=-0.7674)が認められる(図2)。 4. 果実の表面突起分布の波数変換像の分析より、成熟にともなう高周波成分の減少が認められ、これは細かい突起密度が減少する観察結果と一致する(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 積算温日度、果皮色及び果実表面の突起の構成率の測定により果実の熟度判定の可能性がある。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 肥料 にがうり |