タイトル |
暖地における植物由来の有機資材を活用した水田雑草抑制 |
担当機関 |
宮崎県総農試 |
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
アルファルファペレット、米ぬか、あるいは菜種油粕ペレットの各々20kg/aを普通期栽培の水稲移植3日後に湛水条件で散布すると雑草抑制効果が高く、これらを混合して用いることによりさらに効果が高まる。この場合、収量や食味への影響は小さい。
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キーワード |
暖地、イネ、水田、アルファルファペレット、米ぬか、菜種油粕ペレット、雑草抑制
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背景・ねらい |
資源循環型の水稲栽培技術の一つとして、アルファルファペレット(以後「アルファルファ」という)、米ぬか、あるいは菜種油粕ペレット(以後「菜種油粕」という)の有機資材を使用した水田雑草抑制技術を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 水稲移植3日後の湛水状態で散布したアルファルファ、米ぬか、菜種油粕の水田雑草抑制効果は、普通期栽培で高い。この場合、各資材を20kg/a散布すると残草量を無除草区の20%以下に抑えることができ、米ぬかや菜種油粕10~20kg/aにアルファルファを10kg/a加えることで、さらに抑制効果が高くなる(図1)。
- 早期栽培では、菜種油粕20kg/aにアルファルファを20kg/aを加えて散布することで、抑制効果が高まり、残草量は無除草区の30%程度となる(図1)。
- 菜種油粕20kg/aとアルファルファ20kg/aを移植4日前に散布すると水稲生育初期の草丈、茎数を強く抑制するが、移植3日後に散布すると初期生育の抑制は少ない(表1)。
- これらの資材散布では、除草剤散布に比べて残草が認められるが、収量は除草剤使用区の80%以上を確保できる(図2)。
- 移植3日後に湛水散布した各資材による玄米タンパク質含有率への影響はない(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 沖積土水田で活用できる。
- 各資材は、手で散布した。
- 移植は、稚苗を機械移植した。
- 水田雑草とは、ノビエ、イヌホタルイ、コナギを含む1年生広葉を指す。
- これらの有機資材は、除草剤として農薬登録されたものではない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
アルファルファ
栽培技術
雑草
除草
除草剤
水田
水稲
農薬
良食味
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