飼料中の粗蛋白水準を高めた黒毛和種去勢牛の肥育

タイトル 飼料中の粗蛋白水準を高めた黒毛和種去勢牛の肥育
担当機関 大分県畜産試験場
研究期間 2001~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 飼料中の粗蛋白水準を肥育前期15%、肥育中期15%、肥育後期14%で給与する飼養体系を用いた場合に発育が良好である。
キーワード 肉用牛、黒毛和種肥育、粗蛋白水準
背景・ねらい 粗蛋白水準(以下CP水準)を高めた飼料を給与することにより、筋肉組織の発達による発育の向上を図り、より効率的な肥育体系を確立するため、飼料中のCP水準の違いによる肥育成績を検討する。
成果の内容・特徴 黒毛和種去勢牛(9ケ月齢)18頭を各6頭の3試験区で供試し、18ケ月間(前期、中期、後期各6ケ月)肥育する。肥育期間中の血中ビタミンA濃度については各区とも同様の推移とし、飼料全体の乾物(以下DM)中のCP水準は大豆粕の添加により調製する(表1)。
  1. 期間中の飼料摂取量は1区濃厚飼料4,168kg、粗飼料1,740kg、2区3,968kg、1,742kg、3区4,036kg、1,775kgとなる。前期のDM摂取量は1区、2区よりCP水準を高めた3区が多く、後期では2区、3区よりCP水準を高めた1区が多く摂取する。TDN、CP摂取量も同様の傾向となる(表2)。
  2. 肥育全期間のDGでは1区が2区、3区よりやや良好であり、増体量では2区、3区に較べ約35~45kg多くなる。肥育期別では後期のDGについてはCP水準が12%の2区、3区より14%の1区がやや良好となる(表3)。
  3. 枝肉成績では1区が枝肉重量でやや良好となるが、皮下脂肪厚では2区、3区より厚い傾向となる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 飼料給与並びに肥育マニュアルの改善の参考データとして利用する。
図表1 222402-1.jpg
図表2 222402-2.jpg
図表3 222402-3.jpg
図表4 222402-4.jpg
カテゴリ 大豆粕 肉牛

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