タイトル |
「肥のあけぼの」のシートマルチ栽培における水分管理基準 |
担当機関 |
熊本農研セ果樹研 |
研究期間 |
1999~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
「肥のあけぼの」のシートマルチ栽培において、収穫時の目標品質(Brix11度以上、クエン酸含量1.2%未満)の果実生産のためのBrixの時期別基準を作成し、それに従い水分コントロールを行うことで収穫時の目標品質を達成できる。
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キーワード |
高品質果実、品質基準、「肥のあけぼの」、水管理
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背景・ねらい |
「肥のあけぼの」は、既存品種に比べ高糖度であるが、露地栽培では品質が安定しないため、近年ではシートマルチ栽培が増えてきている。シートマルチ栽培により、全般的に糖度は上昇してきたが、気象条件や園地条件により品質の年次変動が大きい。そこで、生育期の果実品質(Brix)を基準とした水分管理技術を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 生育期間中と収穫時の果実品質との関係は、糖度(Brix)は8月上旬より相関が高く、クエン酸のは、8月中旬までは相関が認められず、8月下旬から収穫期に近づくにつれ高くなる。また、生育時の糖度と収穫時のクエン酸含量の関係は、8月上旬から相関があり、収穫直前を除けば、酸ー酸より深い関係が認められる。(表1)。
- 収穫時に目標品質(Brix11度、クエン酸含量1.2%)になるための糖度の基準値は表2のとおりで、糖ー糖基準値がBrix、酸ー糖基準値がクエン酸含量の基準値である。
- 高糖低酸の果実の生産樹は、概ね糖ー糖基準と酸ー糖基準の間を推移しており、高糖高酸生産樹は、酸ー糖基準を若干上回るように推移し、低糖生産樹は、糖ー糖基準を下回って推移する(図1)。
- 糖度が糖ー糖基準に達していない場合は、乾燥を促進し、酸ー糖基準を上回る場合は、かん水を行うという水分管理等のストレス調整を行うことで高品質果実生産ができる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 土壌は乾燥させることが難しいので、かん水設備の整った園では、早めにシートマルチを設置するのが望ましい。
- かん水量は土壌条件により加減する必要がある。
- 普及対象は、県下全般の「肥のあけぼの」シートマルチ栽培園とする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
温州みかん
乾燥
管理技術
品種
水管理
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