タイトル |
極早生ウンシュウ「おおいた早生」の省エネハウス栽培 |
担当機関 |
大分柑橘試 |
研究期間 |
1999~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
極早生ウンシュウ「おおいた早生」の2月下旬加温開始の省エネハウス栽培では8月下旬に糖度(Brix)11、滴定酸0.9%以下の果実となり、暖房燃料の大幅な節減が可能である。
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キーワード |
極早生ウンシュウ、おおいた早生、省エネ、ハウス栽培
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背景・ねらい |
近年、ハウスミカンは価格の低迷で利益率が低下しており、この対策として、低コスト化や労力分散によるハウス経営面積の拡大が志向されている。そこで、果実の生育期間が短い極早生ウンシュウ「おおいた早生」の省エネハウス栽培技術を確立し、暖房燃料の節減による低コスト化を図る。
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成果の内容・特徴 |
- 「おおいた早生」の省エネハウス栽培では、「宮川早生」に比べて直花数が少なく、有葉花の割合がやや高いが、着花数に不足はない(表1)。
- 果実肥大は「宮川早生」に比べてやや早く、果形は扁平である(図1)。
- 果実品質は、2月21日加温で満開後150日(8月20日)には糖度(Brix)が11、滴定酸が0.9%以下、着色歩合が1~2分となり、食べやすい食味に仕上がる(図2)。
- 収量は10a当たり130本植栽で換算すると約6t程度である(データ省略)。
- 2月下旬加温での暖房燃料は10a当たり6~8klで、8月出荷の早生ウンシュウの加温ハウス栽培に比べ60~70%節減できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 「おおいた早生」は果実の生育期間が短く、小玉果傾向になりやすいので、早期摘果で初期肥大を促進させる。また、着色が進むと浮皮になりやすいので、収穫が遅れないようにする。
- ハウスの温度管理、土壌水分管理は春枝母枝型ハウスミカンに準じるが、夜温は摂氏18~20度とし燃料の節減に努める。果実の生育が早いので、土壌水分は早めの水切り管理を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
温州みかん
温度管理
経営管理
栽培技術
出荷調整
省エネ・低コスト化
低コスト
良食味
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