タイトル |
奄美地域におけるマンゴーの加温ハウス栽培による生産安定 |
担当機関 |
鹿児島農試大島支場 |
研究期間 |
2000~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
開花前~果実肥大期(1月~5月)にかけて加温したハウス栽培は、無加温ハウス栽培より開花、収穫期が約1ヶ月以上早まり、着花枝率や有核果結果率が安定し、収量が増加する。
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キーワード |
マンゴー、「アーウイン」、ハウス栽培、開花期、収穫期、収量
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背景・ねらい |
奄美地域ではマンゴーのハウス栽培が年々増加しているが、そのほとんどが無加温ハウス栽培であり、発蕾期~開花期に当たる2~3月の温度不足による開花の遅れや着果不良が問題となっている。さらに、収穫期の遅れによるせん定時期の遅延は翌年の着花不良等を招き、生産が不安定になっている。そこで、開花前~果実肥大期(1月~5月)に加温したハウス栽培での着花(果)性、収量性等について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 加温区の温度管理は、1月下旬から最低温度を摂氏15度にして加温を開始し、開花期間は摂氏21~22度、開花終了後~生理落果期は摂氏23度、果実肥大期は摂氏24度とした(表1)。
- 2003年における加温区の開花期間中(2~3月)のハウス内の最低温度は、無加温区よりも約摂氏7~8度高くなる(データ略)。
- 開花期及び収穫期は、加温区が無加温区より1ヶ月以上早くなる(表2、表3)。
- 着花枝率及び有核果結果率は、加温区が無加温区よりも高く、無加温区では、年によって着花(果)にバラツキが見られ、結果が安定しない傾向にある(表2)。
- 加温に伴う果実肥大促進効果や増収効果が期待できる(表3)。
- 着色及び秀品率は、加温区が無加温区よりも優れる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 鹿児島県の奄美地域において、マンゴーの生産安定に活用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
温度管理
マンゴー
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