ヒリュウ台「白川」の初着果時の適正着果とマルチの効果

タイトル ヒリュウ台「白川」の初着果時の適正着果とマルチの効果
担当機関 熊本農研セ果樹研
研究期間 1999~2003
研究担当者
発行年度 2003
要約 ヒリュウ台「白川」では、初着果時の着果程度は単位樹冠容積当たり30果程度とし、上部を無着果とすることで次年度の着果量も確保できる。また、収穫前2ヶ月程度のマルチ被覆で品質の向上が図られる。
キーワード ウンシュウミカン、「白川」、ヒリュウ、マルチ、単位樹冠容積
背景・ねらい ヒリュウ台「白川」は、カラタチ台に比べ新梢が短くなり樹形が小型化し、果実品質も向上することを報告しているが、着果過多により樹冠拡大が抑えられ樹勢が衰弱したり、収穫前の降雨により品質が低下する。そこで、安定生産のための適正な着果量と品質安定のためのマルチ処理について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 初着果時に着果量が多いほど翌年の着果量は少なく、単位樹冠容積当たり40果以上の着果で翌年の着果は10果以下となり隔年結果が大きくなる(図1)。
  2. 樹冠上部を摘蕾し無着果とする着果方法で、全面着果に比べ次年度の着花・果が確保できる(表1)。
  3. 9月下旬からの樹冠下マルチ被覆で、糖度が0.7程度上昇し、クエン酸は露地と同程度で品質の向上が図られる。
  4. 以上の結果より、ヒリュウ台「白川」では、初着果時の着果程度は単位樹冠容積当たり30果程度とし、上部を無着果とすることで次年度の着果量も確保できる。
成果の活用面・留意点
  1. カラタチ台よりやや少なめの着果量とするが、大玉果になりやすいので群状着果させる。
  2. ヒリュウ台温州ミカンは、水分ストレスを受けやすいので2ヶ月程度のマルチ被覆とするが、過乾燥になり酸高になる恐れのある場合は、早めにかん水を実施する。
図表1 222460-1.jpg
図表2 222460-2.jpg
図表3 222460-3.jpg
カテゴリ 温州みかん 乾燥

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