ジベレリンペースト処理したニホンナシ「幸水」の果実品質

タイトル ジベレリンペースト処理したニホンナシ「幸水」の果実品質
担当機関 福岡農総試
研究期間 1997~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 ニホンナシ「幸水」の果実重と糖度は、ジベレリン(GA)ペースト処理の有無に係わらず年次変動が小さく、果実重はGAペースト処理果が無処理果より重くなるが、糖度や糖組成などの果実品質には顕著な相違が認められない。また、果皮色のカラーチャート値が2前後の果実は、GAペースト処理、無処理とも、果実重が軽い場合には糖度も低い。
キーワード ニホンナシ、幸水、ジベレリンペースト、糖度、糖組成
背景・ねらい ジベレリン(GA)ペーストはニホンナシの熟期促進剤として、大半の「幸水」産地で利用されている。従来、GAペーストの効果は果実の熟期および肥大促進のみで、その他の品質への影響は小さいとされてきた。しかし、年によっては市場から糖度不足や食味低下を指摘され、このため使用を見合わせる産地も出ており、GAペースト使用の可否が生産・販売上の大きな問題となっている。そこで、GAペースト処理した「幸水」の果実品質の年次変動の実態を調査し、食味に関連の大きい糖含量・糖組成に及ぼす影響についても明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「幸水」の果実重と糖度はGAペースト処理の有無に係わらず年次間の変動が小さい。果実重はGAペースト処理果が無処理果に比べて重く、果皮色、果肉硬度、糖度などの果実品質には顕著な相違が認められない(表1)。
  2. 果皮色のカラーチャート値が2前後の果実で、GAペースト処理、無処理とも果実重が軽い場合には糖度も低い(表2)。
  3. 収穫当日、収穫6日後とも、常温条件下ではGAペースト処理の有無による果実品質の相違は認められず、糖組成は収穫当日に比べて収穫6日後にブドウ糖が増加し、ソルビトールが減少するが、GAペースト処理による糖の含量・組成比への影響はない(表3、一部データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 「幸水」でGAペースト処理を行う際の参考資料として活用できる。
  2. 果皮の着色や肥大が十分でない果実の収穫は避ける。
図表1 222469-1.jpg
図表2 222469-2.jpg
図表3 222469-3.jpg
カテゴリ カラー 良食味

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