タイトル |
チャ主要品種のクワシロカイガラムシ抵抗性 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
2002~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
推定生涯産卵数を指標としたチャ主要品種のクワシロカイガラムシ抵抗性の評価において、「はつもみじ、みなみさやか、さやまかおり、うんかい、みねかおり」は、クワシロカイガラムシ抵抗性品種である。
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キーワード |
チャ、クワシロカイガラムシ、抵抗性検定、耐虫性、品種
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背景・ねらい |
クワシロカイガラムシ(以下、クワシロと称する)はチャの難防除重要害虫であり、その防除には多量の化学農薬が散布されている。クワシロ抵抗性品種の利用により、本虫への薬剤散布に伴う防除労力やコストの低減が期待できると同時に、茶園生態系の多様化・安定化に貢献できると考えられる。抵抗性品種の利用を促進するため、我が国のチャ主要栽培品種のクワシロ抵抗性を評価し、新規開設茶園および改植茶園での品種選定資料として活用する。
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成果の内容・特徴 |
- チャにおけるクワシロの推定生涯産卵数は、圃場における寄生密度指数と相関が高い(表1、図1)。
- 調査した42品種・系統のうち、「はつもみじ、みなみさやか、さやまかおり、宮崎17号」は、強度抵抗性品種である(表1)。推定生涯産卵数によれば、「宮崎23号、宮崎25号」の2系統もまた、強度抵抗性品種と考えられる(表1)。
- これらの品種・系統に続いて推定生涯産卵数の少ない「うんかい、みねかおり」では、圃場での寄生密度が非常に低く、被害も観察されないことから、実用上十分なクワシロ抵抗性を有していると考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
- 「べにたちわせ」の推定生涯産卵数と圃場での寄生密度によるクワシロ抵抗性の判定結果は一致しないが、少なくとも抗生作用は小さいと考えられる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
改植
害虫
コスト
茶
抵抗性
抵抗性検定
抵抗性品種
農薬
品種
防除
薬剤
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