生産者の皮膚かぶれを回避するためのカンキツそうか病の防除法

タイトル 生産者の皮膚かぶれを回避するためのカンキツそうか病の防除法
担当機関 大分柑試
研究期間 2001~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 カンキツそうか病の防除においてジチアノンフロアブルの散布が最も有効であるが、皮膚かぶれを生じる一部の生産者はクレソキシムメチルドライフロアブルを用いることで回避できる。単用の場合は2,000倍で散布する必要があるが、ミカンハダニ対象にマシン油乳剤200倍を加用すると3,000倍でも同等の効果が得られコスト低減が可能である。
キーワード カンキツ、温州ミカン、そうか病、薬剤防除、かぶれ防止
背景・ねらい カンキツそうか病の展葉初期の防除は、ジチアノンフロアブルが広く利用されているが、体質によっては皮膚のかぶれを生じることがある。そこで、皮膚かぶれを生じる生産者における代替防除法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. ジチアノンフロアブルにかぶれる生産者の代替剤として、単用ではクレソキシムメチルドライフロアブル2,000倍が有効である。ただし、ジチアノンフロアブルの1.4倍の経費を要する(表1)。他の既登録薬剤では効果が劣る(データ略)。
  2. クレソキシムメチルドライフロアブルを用いた場合の経費節減対策として、ミカンハダニ対象にマシン油乳剤200倍を混用する場合は、クレソキシムメチルドライフロアブルの濃度を3,000倍まで低下させても実用上十分な効果が得られる。マシン油乳剤の経費をあわせてもジチアノンフロアブル単用に対して1.3倍の経費ですむ。ただし、4,000倍まで濃度を低下させると十分な防除効果は得られない(表1)。
  3. クレソキシムメチルドライフロアブルの使用濃度については、表2に示すとおりマシン油乳剤200倍の加用の有無で決定する。なお、かぶれにくい生産者は、従来どおり高い防除効果が得られるジチアノンフロアブルを用いる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ジチアノンフロアブルに対して皮膚かぶれを生じる生産者に対して推奨できる防除方法である。
  2. マシン油乳剤を200倍で混用した場合にクレソキシムメチルドライフロアブル3,000倍の防除効果が向上するが、マシン油乳剤400倍加用では単用と変わらない。
図表1 222543-1.jpg
図表2 222543-2.jpg
カテゴリ 病害虫 温州みかん 低コスト 防除 薬剤 その他のかんきつ

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