タイトル |
畑作地における夏季の湛水処理によるネコブセンチュウ密度低減効果 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
2003 |
要約 |
春作のタバコと秋冬ダイコンの栽培体系において、夏季にほ場を50日間湛水状態にすることにより、ネコブセンチュウの密度を低減できる。
|
キーワード |
ネコブセンチュウ、湛水
|
背景・ねらい |
宮崎県東諸県郡国富町では2~7月にタバコ、9~12月にダイコンを栽培する体系が普及している。近年、連作ほ場を中心にタバコでのネコブセンチュウによる被害が目立ってきているため、タバコ定植前とダイコンは種前にくん蒸剤等を用いた土壌消毒が行われている。一方、本地区は開発田を畑として利用しているほ場が多く、また綾川からの灌漑排水設備が整っている。そこで、7~8月の休閑期に、ほ場を湛水状態にすることによるネコブセンチュウの密度低減効果について実証する。
|
成果の内容・特徴 |
- 夏季にほ場を50日間湛水状態にすることで、地表下15cmのネコブセンチュウ密度は薬剤処理と同等に低下し,ネコブ指数を低く抑える。(表1)
|
成果の活用面・留意点 |
- 湛水開始の時期が遅れると、水温・地温が上がらず効果が劣る場合があるので,長期間高温が得られる時期に開始する。
- 同様な気候の他地域でも適用可能である。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
カテゴリ |
栽培技術
栽培体系
だいこん
たばこ
土壌消毒
春作
薬剤
|