タイトル |
ホソヘリカメムシ集合フェロモンに含まれるイチモンジカメムシ誘引成分 |
担当機関 |
(E)-2-hexenyl |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
2003 |
要約 |
ホソヘリカメムシ集合フェロモンの1成分である(E)-2-hexenyl (E)-2-hexenoateはダイズ圃場においてイチモンジカメムシを誘引する。
|
キーワード |
九州沖縄農研・地域基盤研究部・害虫生態制御研究室
|
背景・ねらい |
ホソヘリカメムシおよびイチモンジカメムシは、西南暖地においてダイズの主要な子実害虫である。これまで、ホソヘリカメムシの集合フェロモンの合成物(以下、合成フェロモン)にイチモンジカメムシが誘引されることが観察されており、合成フェロモン中にイチモンジカメムシの誘引に関与する成分が含まれていると考えられる。そこで、合成フェロモン3成分中のイチモンジカメムシに対する誘引成分を圃場試験により明らかにする。
|
成果の内容・特徴 |
- ダイズ圃場においてイチモンジカメムシは、ホソヘリカメムシ合成フェロモンに誘引され(表1)、その誘引性は合成フェロモン中の(E)-2-hexenyl (E)-2-hexenoate(以下EE)単独によるものである(表1、図1)。
- EE単独ではホソヘリカメムシを誘引しない(表1)。
- イチモンジカメムシに対するEEの誘引性は雌雄成虫のみならず、幼虫に対しても認められる(図1、図2)。
- ホソヘリカメムシおよびイチモンジカメムシ雄成虫(10頭)はイチモンジカメムシを誘引しない(図2)。
|
成果の活用面・留意点 |
- EEを誘引源として利用することにより、イチモンジカメムシのダイズ圃場内での発生消長を調べることができる。
- イチモンジカメムシに対する誘引性はダイズ圃場以外では非常に弱いことから、発生消長等を調べるときは、ダイズ圃場内で行うのが望ましい。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
カテゴリ |
害虫
カメムシ
大豆
フェロモン
|