タイトル |
サトウキビ穂抽出液のα-アミラーゼ阻害活性 |
担当機関 |
沖縄農試 |
研究期間 |
2001~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
サトウキビの出穂した穂のアルコール抽出液および出穂前の穂の酸抽出液は、α-アミラーゼに対しそれぞれ強い阻害活性を示す。
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キーワード |
サトウキビ、穂、α-アミラーゼ、阻害活性
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背景・ねらい |
サトウキビ穂抽出物中にはポリフェノール化合物が多量に存在し、抗酸化活性がある。ポリフェノール化合物は植物材料中に広く多くの種類が存在し、様々な生理活性を有することが知られている。本研究では、このうち特にデンプン等の加水分解に関与するα-アミラーゼを阻害することにより肥満や糖尿病の予防および改善に有用となるα-アミラーゼ阻害剤について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- サトウキビ穂の80%メタノール抽出液の1.5mg/ml抽出物濃度でα-アミラーゼに対する各阻害率を求めると、出穂後の穂は約85%、出穂前のは23%となり、異なる阻害活性を有する(図1)。このことから、サトウキビの穂をα-アミラーゼ阻害成分の抽出に利用するためには出穂後の穂を原料として用いるとよい。
- 出穂後の穂および出穂前の穂の熱水抽出液に高温条件下(摂氏90度)で塩酸を1Mになるように加え、60分間分解処理して得られた液の0.78mg/ml濃度での各阻害率を求めると約7%、39%となる。これは、各無処理液の約2%、-1%に比べて出穂前の穂の酸処理液が強い阻害活性を示す(データ省略)。
- 出穂後の穂および出穂前の穂を2M塩酸溶液で10分間抽出した液では、抽出温度および酸濃度に比例して各阻害活性が高くなる傾向を示す(図2、図3)。また、出穂前の穂の場合、酸抽出液は出穂後の穂の抽出液に比べて着色度が低いことから、食品に幅広く用いることができる。
- 「白色系(読谷産)」、「Ni8」および「Ni9」各出穂前の穂から2M塩酸溶液を用いて摂氏80度で10分間抽出した液では、阻害活性は品種間で異なるが、「白色系」はグァバ葉と同程度である(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
食品として生体内効果を期待するには、実験動物レベル以上での評価が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
さとうきび
品種
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