ねん枝によるブドウ無核「ピオーネ」の果粒肥大促進

タイトル ねん枝によるブドウ無核「ピオーネ」の果粒肥大促進
担当機関 大分農技セ
研究期間 2001~2004
研究担当者
発行年度 2004
要約 無核「ピオーネ」の短梢栽培において、開花開始期(花穂整形時)にブドウ棚の副線位置(第6節前後の節間)で新梢をねん枝し、さらに満開期(第1回目ジベレリン処理時)に副線位置から先の各節間をねん枝することにより、果粒肥大を促進できる。
キーワード ブドウ、ピオーネ、無核、ねん枝、果粒肥大
背景・ねらい 無核「ピオーネ」の果粒肥大優良果房の果粒横径は、果粒肥大不良果房に比べ第2回目ジベレリン処理時から大きいことが報告されており、果粒肥大を促進するためには、果粒の初期肥大を促す必要がある。そこで、初期肥大を促すための新梢のねん枝処理技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 短梢栽培での開花開始期の花穂整形時に、ブドウ棚の副線位置で新梢の節間をねじ曲げ(開花開始期ねん枝)、さらに満開期の第1回目ジベレリン処理時に副線位置から先の各節間をねん枝(満開期ねん枝)する組合せねん枝(図1)は、果粒の初期肥大が優れ、収穫時の1粒重も大きくなる(表1)。
  2. 果粒肥大効果は樹勢により差があり、樹勢が強いほど処理効果が高い傾向にある(表1)。
  3. 糖度がやや低くなるが、果皮色などその他の果実品質に及ぼす影響はない(表2)。
  4. ねん枝を行うことにより労働時間が増加するが、組合せねん枝では満開30日後の副梢管理の必要な副梢数が約2割減少し省力化できる。(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 開花開始期のねん枝は、新梢が折れないように注意する。
  2. 樹勢を強く保つため、適正着果、土壌改良等に努める。
  3. 副線ねん枝位置より基部の副梢発生が旺盛となるので副梢管理を徹底する。
  4. 捻枝処理により糖度がやや低下することに留意する。
図表1 222737-1.jpg
図表2 222737-2.jpg
図表3 222737-3.jpg
図表4 222737-4.jpg
カテゴリ 省力化 土壌改良 ぶどう

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