春夏播き栽培における「オータムポエム」の適応性と育苗温度

タイトル 春夏播き栽培における「オータムポエム」の適応性と育苗温度
担当機関 福岡農総試
研究期間 2001~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 「オータムポエム」は3月上旬に播種すると5月に、6月上旬~8月上旬に播種すると7月下旬~11月中旬に充実した花茎と花蕾が収穫できて収量性が優れる。3月播き栽培では、3月上旬に播種し最低温度を摂氏20度で暖房育苗すると、花成が抑制されるため充実した花茎と花蕾が収穫でき、高い収量が得られる。
キーワード 「オータムポエム」、花茎、花蕾、暖房育苗
背景・ねらい 近年、消費の多様化に伴い花蕾等を食べる葉菜類の需要が拡大しており、秋から春に「早陽1号」(ツケナの仲間)等が出荷されている。市場からは夏場を含めた周年供給が望まれているが、慣行の品種では夏季の高温による出蕾抑制と春季の早期抽だい、開花による花蕾の充実不良のため、5月から10月まで生産が困難である。一方、抽だい茎と花蕾を食べることが可能で高温期に抽だいしやすい中国野菜の近縁品種が近年、導入・開発されている。
そこで、春夏期に出荷できる野菜品目を開発するために高温期でも花芽分化しやすい「オータムポエム」の播種期別適応性と、春季に花成を抑制して充実した花蕾等が得られる育苗期の温度管理技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 「オータムポエム」は3月上旬に播種すると5月に、6月上旬~8月上旬に播種すると7月下旬~11月中旬に1本重20g前後の花茎と花蕾が収穫でき、10a当たり収量は800kg以上と高い。(図1、表1、一部データ略)。
  2. 3月播き栽培では、3月上旬に播種して育苗期の最低温度摂氏20度で管理することにより、出蕾、開花日が遅れ、1本重が重くなるため、10a当たり1000kg以上の収量が得られる(図1、表2、表3、一部データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 主枝の摘心は開花後に行い、収穫は抽だい長が15cm以上で花が咲く前か1花開花時までに実施する。収穫時には側枝基部の2葉を残す。
  2. キスジノミハムシ等の害虫や軟腐病、白さび病等の病害の発生が多い時期であるため十分に注意し、防除を徹底する。
  3. 5月出し栽培の育苗では、電熱線のほかに電熱ヒーター等を用いて温度確保に留意する。
図表1 222758-1.jpg
図表2 222758-2.jpg
図表3 222758-3.jpg
図表4 222758-4.jpg
カテゴリ 病害虫 育苗 温度管理 害虫 出荷調整 なばな 播種 品種 防除

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