8月定植の促成ナスの垣根仕立て栽培における品質向上のための摘葉および側枝除去技術

タイトル 8月定植の促成ナスの垣根仕立て栽培における品質向上のための摘葉および側枝除去技術
担当機関 福岡農総試
研究期間 2002~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 促成ナスの8月定植栽培において、主枝葉を11月または12月より順次摘葉すると品質、収量が向上する。また、主枝葉を順次摘葉し、3番花または5番花から下位の側枝を年内に除去すると、側枝を除去しない場合と収量は同程度であるが、12月以降の品質が向上する。
キーワード 促成ナス、8月定植、垣根仕立て、摘葉、側枝除去
背景・ねらい 近年、促成ナスでは単価が高い年内の増収を目的とした8月や9月上旬に定植する作型が増加している。この早植え栽培は年内収量が増加する反面、厳寒期の品質および収量の低下が問題になっている。厳寒期の品質および収量の低下は日照の減少に影響を受けており、受光体勢改善のための摘葉や側枝除去等の整枝技術の確立が求められている。
そこで、8月定植の促成ナスの垣根仕立て栽培において、厳寒期の品質および収量を確保するための摘葉や側枝除去方法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 主枝葉の摘葉方法は、主枝葉の11月または12月に順次摘葉すると、12月に一斉摘葉または黄化葉のみ摘葉に比べて1月以降の収量が多くなり、総収量はやや多く、3~4月の上物品率が優れる。(表1、一部データ略)
  2. 側枝の除去方法は、3番花から下位の側枝を年内に除去すると側枝を除去しない場合に比べて総収量はやや低くなるが、曲がり果・首細果等の不良果発生割合が減少し、上物品率が優れる。(表2、一部データ略)
  3. 11~12月に順次摘葉し、3番花または5番花から下位の側枝を年内に除去すると、総収量は側枝を除去しない場合と同等であるが、曲がり果・細果等の不良果発生割合が低くなるため12月以降の上物品率が高くなる。また、側枝を除去すると12~3月の果実のボリュームが向上する。(表3、図1、図2、一部データ略)
成果の活用面・留意点
  1. 一斉に摘葉すると収量や品質が低下するので、摘葉する際は2~3枚ずつ数回に分けて行う。
  2. 下位の側枝除去後は側枝を1芽1果どりで管理する。
  3. 穂木は筑陽、台木はトレロ、養液土耕栽培の試験データである。
図表1 222761-1.jpg
図表2 222761-2.jpg
図表3 222761-3.jpg
図表4 222761-4.jpg
図表5 222761-5.jpg
カテゴリ 栽培技術 台木 なす

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