パプリカの促成栽培における初期の着果法

タイトル パプリカの促成栽培における初期の着果法
担当機関 宮崎総農試
研究期間 2000~2003
研究担当者
発行年度 2004
要約 促成パプリカの主枝2本仕立て栽培では、草勢維持のために第2分枝節以降から着果させ、第2~5分枝節までの株当たりの着果数を3果に制限すると生育および収量が優れる。
キーワード パプリカ、着果開始節、着果制限
背景・ねらい 成熟果を収穫するカラーピーマン(パプリカ)は、未熟果を収穫するピーマンに比べ、1果重が重くて果数が少なく、総じて収量が少ない傾向にあり、増収技術の確立が求められている。そこで草勢に大きく影響する栽培初期の着果法について、着果開始節位と栽培初期の着果数の違いが生育および収量に及ぼす影響について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 着果開始節位が低いほど主枝長が短く、茎が細くなる。特に第1分枝節から着果させると、主枝が心止まり気味になり生育が遅れる(表1)。
  2. 着果開始節位が低いほど収穫開始は早まるが、第1~5分枝節までに着果を開始すれば年内の収量は同等である(表2)。
  3. 収量は第1分枝から着果させると収穫果数が少なく、可販果率も低いため、第2分枝以降から着果させた場合よりも20~40%程度減収する(表2)。
  4. 栽培初期の着果数は、全く制限しないと着果負担の増大に伴って草勢が著しく低下し、生育の揃いが悪くなる(表3)。
  5. 収穫果数は着果を制限しないと多くなり、2果に制限すると少なくなる。一方、1果重は着果を制限しないと小さくなる(表4、図1)。
  6. 収量は3果に制限した場合が、果数の減少を1果重の増加で補う形を示し、最も多収になる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 初期の生育が悪い場合は、さらに摘果して草勢の回復を図る。
図表1 222766-1.jpg
図表2 222766-2.jpg
図表3 222766-3.jpg
図表4 222766-4.jpg
図表5 222766-5.jpg
カテゴリ カラー ピーマン

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