タイトル |
小型・軽量なエンジン式野菜根切り収穫機 |
担当機関 |
福岡農総試 |
研究期間 |
1999~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
小型・軽量なエンジン式野菜根切り収穫機は露地圃場や施設内において、ホウレンソウ等の根部を切断刃の前後運動により、効率的に切断することができる。
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キーワード |
エンジン式、野菜、根切り収穫機、小型・軽量、ホウレンソウ
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背景・ねらい |
担い手の高齢化とともに、軟弱野菜の収穫作業はしゃがんだ姿勢を長時間持続するために腰痛を訴える生産者が多く、労働時間の短縮と軽労化技術の確立が急務である。 そこで、野菜根切り作業が立位姿勢で行うことができ、根部を能率良く切断することができる小型・軽量で簡易な根切り収穫機を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 開発した野菜根切り収穫機は、高さ70~90cm、全長100~110cm、本体幅30cm、重さ20kgと小型・軽量である(図1、図2、表1)。
- ホウレンソウ等軟弱野菜の根部を切断する切断刃と、切断刃の前後運動のためのエンジンおよびクランクを搭載した幅広2輪式である(図1、図2、表1)。
- 機体に搭載したエンジンの回転運動をクランクを介して地中に埋没した切断刃の前後運動に変え、軟弱野菜の根部を切断するため、抵抗が少ない(図1、図2、表1)。
- 作業方法は、収穫物の横に機体を配置して、エンジンを始動させ切断刃が前後運動を始めたらハンドルを持って、機体を手押しで前進させる(表1)。
- ホウレンソウの根切り作業は10a当たり2時間30分程度である(表1)。
- 機体が小型・軽量のため、女性や高齢者が1人でも容易に操作でき、走行性も安定している。また、根部切断が立位姿勢で行われるため、作業者の身体的負担を軽減できる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 地表面からの切断深さは圃場の凹凸に対応するために、約2cmに調整する。
- 開発機は収穫物の横を走行するため、車輪幅は15cmであるため、15cm以上の走行幅が必要である。
- 収穫物は、別に回収する。
- 安全性のため、切断刃部分にカバーをつけている。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
軽労化
収穫機
ほうれんそう
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