タイトル |
鮮紫色のスイートピー新品種「逢初」 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
1999~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
花色が鮮紫色で春咲き系スイートピー新品種「逢初」を育成した。
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キーワード |
スイートピー、「逢初」、品種育成
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背景・ねらい |
宮崎県では、冬季の豊富な日照条件を生かしたスイートピーの生産が盛んに行われている。産地は消費地から多彩な品揃えを求められており、産地のオリジナル品種の開発が強く望まれている。 今回、本県の気象条件に適した新品種「逢初」を育成した。
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成果の内容・特徴 |
- スイートピーの新品種「逢初」を育成した。
- 品種の特性は以下のとおり。
- 草型は高性で、草丈は高である。
- 茎のアントシアン発現はない。節間長は長である。葉柄着生部に色はある。
- 花の着生密度は中で、花の向きは斜上、花形はオープンである。
- 花径は中。花弁に斑紋はなく、旗弁・翼弁の中央部は鮮紫(JHSチャート8605)である。
- 花柄および小花柄は太さ・長さとも中である。
- 1花房当たりの花数は4~5輪で中、花の香りは中である。
- 開花習性は春咲き性で、やや早生である。
- 促成栽培では25~28日の種子冷蔵処理を行い、9月10日に播種すると10月下旬から11月上旬に発蕾し、11月下旬から収穫可能となる。
- 育成経過
1994年春に冬咲き系品種「イースターパレード」(花色:白、輪数:6輪以上)と夏咲き系品種「パーシースロアー」(花色:淡紫、輪数:4輪)の組み合わせで交配を行った。その後F2において分離した系統の中から明紫色の系統を選抜、更に自殖、選抜を繰り返し1998年にF5で固定した。
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成果の活用面・留意点 |
- 湿度が高い条件下では他の品種より花シミが発生しやすいので換気等に注意する。
- 草勢がやや弱いので草勢の維持を図る。潅水量は「ステラ」に比べ多く必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
新品種
播種
品種
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