タイトル |
雑草「アメリカフウロ」によるジャガイモ青枯病の防除 |
担当機関 |
沖縄県農試 |
研究期間 |
2000~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
雑草であるアメリカフウロの乾燥物を土壌中に混和処理した後、太陽熱土壌消毒あるいは敷きわら被覆と併用することで青枯病を防除することができる。
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キーワード |
アメリカフウロ、ジャガイモ、青枯病
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背景・ねらい |
沖縄県のジャガイモ生産地においては、青枯病が慢性的に発生し問題となっている。現在、サトウキビとの輪作で本病害の被害を回避しているのが現状である。栽培農家からその代替策が強く望まれていることから、本病害に対して抗菌活性を有する雑草を利用した持続的防除技術の開発を行うことを目的とする。
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成果の内容・特徴 |
- アメリカフウロの生草地上部の70%エタノール抽出液が青枯病菌に対して強い抗菌活性を示す。また、アメリカフウロに含有される抗菌成分は乾燥物中にも含有され、また、摂氏28~95度という比較的低温度から高温度の熱水での抽出が可能であり、耐熱性にも優れた。さらに、乾燥物は室温で1年間の保存が可能である(データ省略)。
- 1.0t/10aのアメリカフウロ乾燥物を青枯病汚染圃場に混和処理した後に、太陽熱土壌消毒を行うと、太陽熱土壌消毒の単独処理よりも高い青枯病防除効果がある(図1)。また1.0t/10aのアメリカフウロ乾燥物を青枯病汚染圃場に混和処理した後に、圃場全面を敷きわらで被覆し、十分量の水(地下30cm相に水分が到達する程度)を散水処理するとコントロール区と比較して、高い防除効果がある(図1)。
- アメリカフウロに含有される抗菌成分の一つはEthyl 3,4,5-trihydroxybenzoateである(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- アメリカフウロ乾燥物を圃場において利用する場合、その施用量については1.0t/10aとし、また、その処理時期については、抗菌成分の水抽出が可能となる温度域の地温(摂氏28度以上)が得られる7~9月の高温期に行うことが望ましい。
- 前年度病害の発生が中~多発生であった圃場では太陽熱土壌消毒と併用し、小発生であった圃場では敷きわら被覆処理で十分である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
青枯れ病
乾燥
雑草
さとうきび
土壌消毒
ばれいしょ
ふう
防除
輪作
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