タイトル |
牛ふん堆肥の長期連用畑におけるリーフレタス栽培の施肥窒素削減 |
担当機関 |
福岡農総試 |
研究期間 |
2000~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
牛ふん堆肥を長期連用した砂壌土畑のリーフレタス栽培においては県基準量の25%の施肥窒素削減が可能である。50%削減は8月下旬播種の秋作では可能であるが、3月下旬および4月中旬播種の初夏作では平均調製重が小さくなる。
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キーワード |
牛ふん堆肥、連用、リーフレタス、施肥窒素削減
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背景・ねらい |
減農薬・減化学肥料栽培認証制度が導入されたことにより、減化学肥料栽培に関する生産者の関心が高まっているが、安定栽培を行うためには土壌や施用した堆肥からの窒素供給量を把握する必要がある。 そこで、施肥窒素量が比較的多いリーフレタス栽培において、土壌や施用した堆肥からの窒素供給量を明らかにし、牛ふん堆肥を長期連用したほ場における施肥窒素削減率を作型別に検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 定植時の土壌の残存無機態窒素量は、秋作が初夏作に比べて多く、特に、牛ふん堆肥を長期連用したほ場が多い。生育期間中における窒素無機化量の増加割合は牛ふん堆肥を連用した方が化学肥料のみ連用した場合より多い(図1)。
- 年間6t/10aの牛ふん堆肥を長期連用したほ場では、土壌の残存および窒素無機化量が多いので県施肥窒素基準量20kg/10aに対して25%の削減を行っても、堆肥や土壌から無機態窒素が供給されるため窒素吸収量が多く、生育および収量は化学肥料のみ連用した場合と同等である(表1)。
- 施肥基準量20kg/10aに対する50%の窒素削減は、8月下旬播種の秋作では土壌からの無機態窒素供給量が多いので生育および収量が目標値(320g:L規格の中心値)に達している。しかし、3月下旬および4月中旬播種の初夏作では、土壌や堆肥の窒素無機化量が少なく平均調製重が小さくなる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 葉菜類の減化学肥料栽培推進のための指導資料として活用できる。
- 一般的な牛ふん堆肥を毎年4t/10a以上施用し、施用前の土壌中の全窒素含量が0.16%程度である砂壌土畑に適用できる。
- 3月下旬播種の初夏作では抽台の危険性が比較的低いので、施肥窒素を50%削減しても収穫を遅らせることによって増収する可能性がある。4月中旬播種の初夏作は抽台の関係上6月下旬以降の収穫が困難なので、施肥窒素を50%削減した場合収穫を遅らせても増収の可能性は低い。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
病害虫
栽培技術
施肥
農薬
播種
リーフレタス
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