タイトル |
硬質小麦「ミナミノカオリ」の最適播種時期 |
担当機関 |
福岡農総試 |
研究期間 |
2001~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
硬質小麦「ミナミノカオリ」において、収量性が優れ、生地の物性が良好で、製パン適性が優れる播種時期は11月20日頃である。
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キーワード |
生地の物性、グルテン、製パン適性、播種時期、ミナミノカオリ
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背景・ねらい |
硬質小麦「ミナミノカオリ」は西南暖地で栽培できるパン用小麦品種として、福岡県で準奨励品種として採用され、普及拡大が期待されている。しかし、播種時期と収量性や製パン適性の関係は明らかではない。そこで、「ミナミノカオリ」の播種時期と生育、収量、グルテンの質や量、生地の物性、パン比容積などの製パン適性との関係を検討し、収量性や製パン適性が優れる最適播種時期を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 標準播(11月18~22日播)は早播(11月6~10日播)や遅播(11月28~12月1日)と比べm2当たり粒数が多く、収量が高い傾向がみられる。容積重、検査等級、フォーリングナンバー値は播種時期による差はみられない(表1)。
- A粉タンパク質含有率は播種時期による差はみられないが、標準播は早播と比べて、グルテンインデックスが高く、グルテンの質が良好である。また、標準播はバロリメーターバリューが高く、生地の物性が優れ、パン比容積が大きく、製パン適性が優れる(表2)。
- 以上の結果から、「ミナミノカオリ」の最適播種時期は収量性と製パン適性からみて標準播の11月20日頃である。
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成果の活用面・留意点 |
- 出穂後約10日に実肥として窒素を10a当たり4kg施用する(2004年成果情報)。
- 福岡県麦栽培技術指針に掲載する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
小麦
栽培技術
播種
品種
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