イグサ品種「夕凪」の福岡県における特性

タイトル イグサ品種「夕凪」の福岡県における特性
担当機関 福岡農総試
研究期間 1996~2004
研究担当者
発行年度 2005
要約 イグサ品種「夕凪」は、「いそなみ」より生育中の花序着生は多いが、収穫物の花序着生は少なく、多収で、茎の太さが細く、変色茎の発生が少ない。畳表の評価も優れる。
キーワード イグサ、品種、畳表、夕凪
背景・ねらい 住宅の洋風化に伴う畳離れや中国産い製品の輸入急増に伴う価格下落によって、福岡県のイグサ経営農家は、収入が減少しており、多収で高品質の新しい品種への要望が高い。そこで、「いそなみ」に替わる良質安定多収品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 「夕凪」は、多収品種「いそなみ」を母とし、「沖縄太い」自殖種子由来の系統を父として人工交配により育成された品種である。
  2. 「いそなみ」と比較した「夕凪」の特性は以下の通りである(表1)。
    1)長茎数、収量は多い。
    2)生育中の花序着生は多いが、収穫物の花序着生率は少ない。
    3)茎の太さは細い。
    4)硬度は硬い。
    5)先枯長は短い。
    6)1m乾茎重は重い。
    7)部分変色茎は少ない。
    8)畳表評価は高い。
成果の活用面・留意点
  1. 部分変色茎の多い「いそなみ」に替え推奨品種に採用予定。当面の普及面積は10ha。
  2. 早刈(6月刈)栽培では、花序の着生率が高くなり、さらに先刈り前の茎長が短く花序の除去効果が小さいので、春期の地干しが強くなりすぎないように注意し花序の着生防止に努める。
  3. 本田植付後に枯死株が発生する事例があるので、苗床の連作は避ける。

図表1 222903-1.jpg
カテゴリ いぐさ 経営管理 品種

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