エテホン処理による生食用パインアップルの花芽誘導効果

タイトル エテホン処理による生食用パインアップルの花芽誘導効果
担当機関 沖縄農試
研究期間 2004~2005
研究担当者
発行年度 2005
要約 生食用パインアップル品種「サマーゴールド」、「ゆがふ」、「ボゴール」、「ソフトタッチ」は、エテホン(2-クロロエチルホスホン酸)100ppmと尿素2~3%混合液を処理することによって、周年安定した花芽誘導効果が得られる。
キーワード パインアップル、エテホン、2-クロロエチルホスホン酸、花芽誘導
背景・ねらい パインアップルの夏季用花芽誘導処理剤として古くから用いられてきたカーバイドは、使用できなくなった。唯一農薬登録されているエテホンは、主要品種「N67-10」に対して7月以降の高温時に花芽誘導効果が著しく低下する。そこで、現在普及を進めている生食用品種において、エテホンの花芽誘導効果を確認する。
成果の内容・特徴
  1. 「サマーゴールド」、「ゆがふ」はエテホン2回反復処理で、いずれの処理時期においても出蕾率は100%である。出蕾日もカーバイド3回反復処理と比較して5日~10日早く、花芽誘導効果が高い(表1)。
  2. 「ボゴール」は両処理区ともに、いずれの処理時期においても出蕾率は100%である。しかし、出蕾日がエテホン2回反復処理で5日~8日早い。「ソフトタッチ」の出蕾率は、いずれの処理時期においてもエテホン2回反復処理で高い(表2)。
  3. 生食用4品種は、エテホン100ppmと尿素3%混合液の1回灌注処理で、処理日の気温に関係なく、高い出蕾率である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 「N67-10」の花芽誘導効果が不安定になる促進夏実やハウス栽培の作型において、生食用品種では計画的生産が可能である。
  2. 適正葉数に達しない草本に花芽誘導処理を行うと、果実重が小さくなるため、葉数40枚以上の草本に行う。
  3. 花芽誘導処理はPM3:00以降に行う。

図表1 223006-1.jpg
図表2 223006-2.jpg
図表3 223006-3.jpg
カテゴリ 病害虫 農薬 品種

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