タイトル |
パインアップルの適熟期と打音値との関係 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場八重山支場 |
研究期間 |
2003~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
自然夏実の適熟期は出蕾後140日前後である。打音による果肉硬度の測定は可能で、適熟期の打音値は、出蕾後140日を基準にすると46~65(m/s)の範囲である。この数値を基に、未熟果実および過熟果実を判断できる可能性がある。
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キーワード |
パインアップル、熟度判定、打音
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背景・ねらい |
パインアップルの熟度判定は、生産者および集荷場の検査官が直接果実をたたいて経験的に判断する手法によって行われており、熟練を要する。そのため、客観的に熟度を揃える技術開発が必要である。そこで、適熟果実の打音数値化を目的に熟度と打音との関係を調査し、打音による適熟果の判別法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- パインアップルの適熟期を判断するために、出蕾後の日数をかえて果実品質調査を行った結果、糖度は出蕾後130日まで急激に増加し、135日以降ほぼ一定になり、酸度は130日まで増加し、その後減少する(図1)。
- 食味試験で美味しいと答えた割合は、出蕾後135日以降で多く、とても美味しいの割合は140日および145日で多くなる(図2)。
- 果肉硬度の値は、出蕾後130日から急激に低下する(図3)。
- 果肉硬度と打音値との間に高い相関が認められる(図4)。
- 打音値は、出蕾後135日では61-80(m/s)、140日では46-65(m/s)、145日では41-65(m/s)および150日では31-50(m/s)の範囲に分布する(図5)。
以上の結果から、N67-10自然夏実の適熟期の打音値は46-65(m/s)であり、この値を基準に適熟果の選別の可能性がある。
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成果の活用面・留意点 |
- 品種は、N67-10を利用した。
- パインアップル非破壊熟度判定の基礎資料とする。
- 打音値の測定には、ファームテスタ-SA-1(東洋精機株式会社)を利用した。
- 打音値は、収穫後1日以上経過すると日数の経過とともに減少する。そのため、非追熟型のパインアップルで正確な熟度判定を行うには、収穫後1日以内に測定する必要がある。
- 打音値測定の精度を高めるため、パインアップルに適した測定器の改良が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
品種
良食味
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