タイトル |
硝酸イオン濃度が低い漬け物用タカナ品種とその収穫時期 |
担当機関 |
土壌環境部 |
研究期間 |
2003~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
冬春タカナ品種「三池高菜」、「三池高菜2号」は硝酸イオン濃度が低く、収量性が高く有望である。また、収穫時期が遅くなるほど「三池高菜」の硝酸イオン濃度は低くなる。収穫は抽台直前が適する。
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キーワード |
タカナ、品種、硝酸イオン濃度
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背景・ねらい |
近年、消費者の健康志向、安全志向の高まりから品質に関連した内容成分の制御が栽培上の重要な課題となっている。ホウレンソウやタカナ等の葉菜類は、硝酸イオン濃度が比較的高い状態で収穫されるため、これらの植物体に吸収された窒素等の養分含量が比較的高い状態で食される。そこで、本県の地域特産葉菜であるタカナについて、硝酸イオン濃度の低減化を図りながら高品質生産が可能な生産技術を総合的に組み立てるため、本県の主要な作型である秋まき越冬作型に適した硝酸イオン濃度の低い品種を選定し、収穫時期を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 「三池高菜」、「三池高菜2号」、「赤大葉高菜」、「晩抽青高菜」は4月上中旬に収穫可能であるが、「柳川青高菜」、「こぶ高菜」、「中国高菜」は2月中旬から3月中旬に大部分の株が抽台し、収穫できない(表1)。
- 収穫期は「三池高菜」が最も早く、「晩抽青高菜」が最も遅い。収穫株重は「三池高菜2号」が最も重く、植物体の硝酸イオン濃度は「三池高菜」および「三池高菜2号」がともに低い。また、加工後の食味は「三池高菜」と比較して「三池高菜2号」および「晩抽青高菜」が優れる(表1)。
- 「三池高菜」は収穫時期が遅くなるほど植物体の硝酸イオン濃度が低くなり、また、加えて収穫物の株重は抽台前後で最大となるため、収穫は抽台直前が適する(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 露地の冬春タカナ栽培に適用できる。
- 11月下旬定植の冬春タカナ栽培でのデータである。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
加工
栽培技術
たかな
品種
ほうれんそう
良食味
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