ヒペリカム鉢物の適品種と育苗方法

タイトル ヒペリカム鉢物の適品種と育苗方法
担当機関 福岡農総試
研究期間 2003~2004
研究担当者
発行年度 2005
要約 冬出しヒペリカム鉢物には品種「エクセレントフレアー」と「ピンキーフレアー」が適し、「エクセレントフレアー」では、前年の8月に挿し木繁殖した1年生苗を露地育苗し、1月下旬に定植すれば、夜間最低気温摂氏15度、暗期中断処理4時間(22:00~2:00)の条件下で栽培することで春出しが可能である。
キーワード ヒペリカム鉢物、品種、育苗
背景・ねらい 切り花用花木ヒペリカム(Hypericum androsaemum)は、魅力的な実の形と多彩な果色から、鉢物化することによって新たな鉢物需要を喚起する品目として注目されている。本種の切り花生産における開花調節技術については、暗期中断4時間の電照処理によって開花を促進できることを明らかにした(平成16年度成果情報)。しかし、鉢物化するに当っての適品種、育苗方法が未確立である。そこで、ヒペリカム鉢物生産のための適品種、育苗方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ヒペリカム鉢物の冬出し生産には「ピンキーフレアー」、「エクセレントフレアー」が側枝長、着果枝率および枝当り着果数において優れ、適品種である(表1)。
  2. 「エクセレントフレアー」は、露地で育苗すると株当り側枝数が増加するとともに、開花時の側枝節数が減少し、収穫時期が早くなる(表2)。
  3. 「エクセレントフレアー」では、春出しの苗は1年生苗が2年生苗より生育がやや劣るものの、品質的に十分な生産が可能である(表3、図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 「母の日」向け出荷の商材として活用できる。
  2. 春出しにあたっては夜間最低気温摂氏15度、暗期中断4時間(22:00~2:00)とする。
  3. 低温遭遇していない苗では側枝数が減少し、草姿も乱れるため注意が必要である。

図表1 223033-1.jpg
図表2 223033-2.jpg
図表3 223033-3.jpg
図表4 223033-4.jpg
カテゴリ 育苗 栽培技術 挿し木 出荷調整 繁殖性改善 ヒペリカム 品種

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