タイトル |
散布量が少なく防除効果の高い送風型のクワシロカイガラムシ防除用アタッチメント |
担当機関 |
栽培研究室 |
研究期間 |
2003~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2005 |
要約 |
乗用型防除機に装備する送風型のクワシロカイガラムシ防除用アタッチメントは、茶樹冠内薬液付着程度が従来の機具に比べ高く、薬液散布量を700リットル/10aとしてもクワシロカイガラムシに対する防除効果が高い。
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キーワード |
チャ、クワシロカイガラムシ、防除、薬液散布量、アタッチメント
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背景・ねらい |
クワシロカイガラムシの防除はクワシロカイガラムシ専用ノズルを装備した乗用型防除機で幼虫ふ化期に行われているが、本虫が樹冠内部の枝条に生息しているため薬液がかかりにくく、効果的な防除を行うためには1,000リットル/10aと他の病害虫防除の2.5~5倍量の薬液散布が必要である。そこで、防除コストの削減と環境負荷の軽減を図るために、従来より散布量が少なく防除効果の高い送風型のクワシロカイガラムシ防除用アタッチメント(以下、「送風型クワシロノズル」という)を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 送風型クワシロノズルは、茶株面の上側からと左右裾部から直噴で薬液を噴出し、さらに左右裾部の薬液噴出口から噴出した薬液を送風ダクトからの強い風で樹幹内部まで送り込む(図1)。
- 送風型クワシロノズルは、薬液付着程度が従来のクワシロ専用ノズルと比較して高い(表1)。
- クワシロカイガラムシに対する防除効果については、薬液散布量を700リットル/10aとしても高い効果が得られる(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 樹高は94cm程度(10ヵ所平均)、供試薬剤はブプロフェジンフロアブル1,000倍で、クワシロカイガラムシ第一世代幼虫ふ化最盛期の散布試験である。
- 送風装置はエンジン一体型のものを用い、散布圧は、2MPa(20.4kgf/cm2)とする。
- 送風型クワシロノズルは、共同開発した(株)松元機工より38万円で販売されている。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
コスト
茶
病害虫防除
防除
薬剤
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