高でん粉で醸造適性が優れる焼酎用カンショ新品種候補系統「ときまさり」

タイトル 高でん粉で醸造適性が優れる焼酎用カンショ新品種候補系統「ときまさり」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター
研究期間 1996~2006
研究担当者
発行年度 2006
要約 カンショ「ときまさり」は原料当たりの純アルコール収得量が「コガネセンガン」より多く、焼酎は軽快な甘味とコク、いもの香りが強い特徴のある酒質である。サツマイモネコブ線虫抵抗性が優れ、でん粉歩留が高く、いもの貯蔵性も良好である。
キーワード サツマイモ、焼酎用、高でん粉、線虫抵抗性、醸造適性、貯蔵性
背景・ねらい 焼酎用の主力品種である「コガネセンガン」は、その焼酎の独特のいもの香りや甘みが実需者から高く評価されているが、焼酎需要を維持・拡大するため、酒質の多様化を図る動きがあり、実需者からは「コガネセンガン」と酒質が異なる個性的な焼酎に適する品種への期待が高まっている。また、コガネセンガンはいもの貯蔵性が悪く、線虫にも弱いため、原料の安定供給という面から問題が指摘されている。こうした要望に応えるため、いもの貯蔵性や線虫抵抗性に優れた醸造適性の高い品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 「ときまさり」は平成7年に、ともに高でん粉・多収の「九州111号」(母)と「コナホマレ」(父)を交配し選抜した系統である。
  2. 醸造時の原料当たり純アルコール収得量が高い。焼酎の官能評価は高く、いもの香りが強く、軽快な甘みとコクを特徴とする焼酎ができる(表1)。
  3. サツマイモネコブセンチュウ抵抗性は「やや強」で「コガネセンガン」より優れる。ミナミネグサレセンチュウ抵抗性は「中」で「コガネセンガン」並みである(表2)。
  4. 標準無マルチ栽培での上いも重は「コガネセンガン」並みであるが、長期透明マルチ栽培では「コガネセンガン」より1割程度多収である(表3)。
  5. いずれの栽培条件でもでん粉歩留は「コガネセンガン」より1から2ポイント程度高い(表3)。
  6. 貯蔵性は「やや易」で「コガネセンガン」より優れる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 宮崎県北郷町で普及に移される予定である(普及見込み面積20ha)。
  2. 黒斑病抵抗性が「やや弱」であるので、同病害の多発地帯では防除に努める。
  3. 低収のため早掘栽培には適さない。
  4. ネコブセンチュウ抵抗性はSP1レースが優先の試験圃場での結果である。
図表1 223187-1.jpg
図表2 223187-2.jpg
図表3 223187-3.jpg
図表4 223187-4.jpg
カテゴリ 病害虫 かんしょ 栽培条件 新品種 抵抗性 品種 防除

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