タイトル |
ジベレリン散布による貯蔵カボスの緑色保持効果 |
担当機関 |
大分農林水産研果樹 |
研究期間 |
2002~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
要約 |
カボスの貯蔵では、収穫前の8月下旬にジベレリン10ppm以上を散布することで、果皮緑色を長期間保持することができる。その効果は、散布時期が収穫適期に近いほど高く、散布濃度が高いほど高い。
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キーワード |
カボス、MA貯蔵、ジベレリン、果皮色、緑色保持
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背景・ねらい |
カボスは着色(黄化)すると香りと酸味が低下するため、9月に緑色果で収穫、貯蔵(MA貯蔵)し、グリーンカボスとして翌年3月まで出荷されている。しかしながら、貯蔵中の果皮緑色は次第にうすくなり、条件によっては急激に黄化するため、果皮の緑色保持が貯蔵・出荷期間を大きく左右する。そこで、ジベレリンの黄化遅延効果に着目し、カボスへの収穫前処理による貯蔵中の果皮緑色保持効果について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- カボスを3でMA貯蔵すると、貯蔵中の果皮緑色は、貯蔵期間が長くなるほど黄化が進むが、収穫前にジベレリンを散布することで、黄化が遅れ、緑色が長期間保持される。
- 果皮の緑色保持効果は、ジベレリン散布時期で異なり、8月上旬散布より8月下旬が優れ収穫適期に近いほど緑色を保持する(図1)。また、ジベレリンの濃度が高いほど優れ、10ppm~100ppmの範囲では、100ppmが最も緑色を保持する(図2)。
- 果皮の緑色保持効果は、ジベレリンの散布量では、ほとんど差が見られない(図3)。
- ジベレリンの果皮緑色保持効果は、薬液付着面のみに現れる(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 使用方法は、8月下旬にジベレリン10ppm以上を果実に十分薬液が付着するように200L/10a以上散布する必要がある。また、果実に十分薬液がかかるように整枝剪定を行う必要がある。
- 管理不良園等で、果皮緑色がうすい果実では、効果が現れにくい。
- ジベレリンは現在、実用化試験中であり実用化の登録後に使用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
かぼす
出荷調整
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