タイトル |
スモモ「ソルダム」完熟果の消費者評価 |
担当機関 |
熊本農研セ |
研究期間 |
2004~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
要約 |
「ソルダム」の完熟果(7分着色)は、4~6分着色で収穫した果実に比べ、果肉着色や食味が優れており、物産館等への地産地消向け商材として、有利販売が期待できる。
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キーワード |
スモモ、ソルダム、完熟果、消費者評価
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背景・ねらい |
熊本県の「ソルダム」は、収穫後の日持ちや輸送性が良いという理由から、未熟果(果皮着色1~3分)での収穫・出荷が大半である。しかし、消費者の食味志向が高まる中、未熟果では酸味が強く、糖度が低いため、今後消費の伸び悩みが懸念される。そこで、食味の優れる完熟果(果皮着色7分)の食味と価格について、直売所での消費者アンケート調査により、地産地消商材としての価値を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 完熟果(7分着色果)は、4~6分着色果や1~3分着色果より、果肉が軟らかく、着色も優れる。また、糖度が高く、酸味が少ない傾向にある(表1)。
- 熊本県合志市の直売所で2005年7月25日に試食アンケート(回答数120名、50~60才代80%、女性75%)を行った結果、完熟果は全項目で4~6分着色果より評価が高い。特に「色」の評価が高く、次いで「軟らかさ」、「甘み」の順に高い(図1)。
- 次に、完熟果と4~6分着色果を標記せずに食べ比べた後、どちらを評価するかを尋ね、それぞれの購入可能金額を自由記入方式でアンケート調査をした結果、完熟果を評価した人は、4~6分着色果を評価した人よりも2倍以上多く、全体の約4割である。また、4~6分着色果に対して、1パック(500g)当たり+79円の評価をしている。一方、全体の約半数の人は、完熟果と4~6分着色果を同等と評価している(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 収穫開始1週間前から収穫期にかけて雨が少ない年は、2日間隔で収穫しても商品性に問題なく、常温(約25)で6日間程度は日持ちする。しかし、その時期に雨の多い年は極端に日持ちが悪くなるので、完熟まで待たずに、4~6分着色時点で収穫・出荷する。
- 常温貯蔵では、パックの中に傷み果が混入していると他の健全果まで早く軟化するので、夜蛾類の刺し傷等を見落とさないように選別を徹底する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
出荷調整
すもも
輸送
良食味
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