中果系カラーピーマンの促成栽培における栽培初期の着果法

タイトル 中果系カラーピーマンの促成栽培における栽培初期の着果法
担当機関 宮崎総農試
研究期間 2003~2006
研究担当者
発行年度 2006
キーワード カラーピーマン、着果制御、収量、主枝2本仕立て
背景・ねらい カラーピーマンは、近年の消費の多様化・高度化を背景に需要が伸びており、また販売単価も高値基調にあることから、消費者ニーズに対応しうる有望な新品目として産地の形成が進められている。
しかし、成熟果を収穫するカラーピーマンは、開花から収穫までにおよそ55~75日を要し、着果負担による草勢低下を招きやすく、生産が不安定になりやすい。特に栽培初期の草勢低下によって主枝が心止まりになり生育が停滞すると著しく減収してしまう。
そこで、中果系カラーピーマン(果重60g前後のタイプ)の促成栽培において、初期の草勢を左右する一つの要因である栽培初期の着果量と着果開始節位の違いが、生育や収量に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ピーマン類で一般に草勢の目安とされる主枝先端から開花節までの長さは、着果負担の増大に伴って短くなる傾向にあり、特に収穫開始期頃にかけて急速に短くなる(表1)。その後は着果の様相に応じて多少の長短はみられるが、1~3cmくらいで栽培後半まで推移する(データ略)。
  2. 主枝の開花位置にみる草勢や主枝の伸長等の生育は、栽培初期の着果数が多い場合や第1分枝節から着果させた場合のほうが、初期の着果を制限した場合や着果開始節を遅らせた場合よりも劣る傾向にある(表1、表2)。特にこの傾向は初期の着果負担のピークと考えられる収穫開始期頃に顕著にみられ、着果を制限しないと主枝が短く、茎も細くなる。
  3. 収穫開始は、第1分枝節から着果させた場合は、第2分枝節、第3分枝節から着果させた場合よりもそれぞれ7日、14日ほど早まる(データ略)。
  4. 収量は、第2分枝節以降から着果させて、第5分枝節までの株当たりの着果数を4果(主枝当たり2果)に制限すると、初期収量を大きく損なうことなく草勢も維持されるため、多収になる(図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 初期の生育が悪い場合は、さらに摘果を行い、着果開始節を上げて、草勢の回復を図る。

図表1 223261-1.jpg
図表2 223261-2.jpg
図表3 223261-3.jpg
図表4 223261-4.jpg
カテゴリ カラー ピーマン

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