トルコギキョウの1~3月出し栽培における長日処理効果

タイトル トルコギキョウの1~3月出し栽培における長日処理効果
担当機関 福岡農総試
研究期間 2004~2006
研究担当者
発行年度 2006
要約 トルコギキョウの1~3月出し栽培では、長日処理(深夜4時間の暗期中断)を行うことにより開花が促進する。暗期中断の効果は、定植から雌蕊形成期までの発育初期において高く、茎伸長後の花芽分化節位が低下する。
キーワード トルコギキョウ、暗期中断、開花促進、発育ステージ
背景・ねらい トルコギキョウに対する長日処理は短日期において開花を促進することから、冬春出し栽培で活用が期待されている。しかし、長日処理の効果は栽培条件や品種によって異なること、また、定植後の発育ステージのどの段階に影響するのか等について詳細に検討した事例はない。そこで、本県の1~3月出し栽培において、品種別の長日処理(暗期中断)の効果を検討するとともに、最も効果的な発育ステージを明らかにすることにより、効率的な冬春出し栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 1~3月出し栽培で、定植直後から深夜4時間の暗期中断を行うことにより、開花期が最大52日促進される。暗期中断による1~3月出しに適する品種として「ネイルピーチネオ」、「ニューリネーションホワイト」、「ピーターブルーライン2」、「アビラブルーリム」などがある(表1、1~2月出しのデータ略)。
  2. 「ネイルピーチネオ」における暗期中断の効果は、定植から雌蕊形成期までの発育初期の段階で高く、発蕾までの日数が短くなる。雌蕊形成期以降の暗期中断は、無処理と比較して平均発蕾日、平均開花日に影響しない(図1、表2)。
  3. 「ネイルピーチネオ」における暗期中断は、無処理と比較して、花芽分化節位を低下させ、平均節間長を長くする(表2)。
成果の活用面・留意点 1~3月出し栽培での暗期中断処理は、定植直後から開始し、開花促進には頂花の発蕾期まで、草丈確保には開花させる花蕾の花柄伸長開始まで行うのが実用的である。

図表1 223262-1.jpg
図表2 223262-2.jpg
図表3 223262-3.jpg
カテゴリ 栽培技術 栽培条件 トルコギキョウ 品種

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