タイトル |
ラナンキュラスの花芽分化、発達過程 |
担当機関 |
宮崎総農試 |
研究期間 |
2003~2005 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2006 |
要約 |
ラナンキュラス「Mホワイト」の吸水した球根を4週間冷蔵後、昼温20、夜温10、12時間日長で栽培した場合、花芽分化、発達は定植3日後に生長点肥厚、9日後にがく片分化期,15日後に花弁分化初期が始まり、18~21日後には花弁分化完成期となる。夜温15で栽培した場合は夜温10に比べて花芽分化がやや早まる。
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背景・ねらい |
近年宮崎県で栽培されている切花用ラナンキュラス品種は吸水処理した球根を3~4週間の冷蔵処理後10月上旬に定植すると、11月下旬~12月上旬に1番花が開花する。これらの品種は以前の報告に比べ、到花日数が短く、その当時の品種より花芽分化、発達が早いと推測される。そこで、近年県内で栽培されている品種を供試し,低温処理後の花芽分化,発達過程を調査する。
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成果の内容・特徴 |
- 昼温20、夜温10、12時間日長条件下での供試2品種の花芽分化、発達過程はほぼ同様に分化・発達し、定植3日後に生長点肥厚、9日後にがく片分化期、15日後には花弁分化初期がそれぞれ始まり、18~21日後には花弁分化完成期となる(表1)。
- 「Mホワイト」を用いて栽培夜温10と15(ともに昼温20、12時間日長)の花芽分化、発達過程を比較すると15でやや分化が早く,定植21日後に雌ずい形成期に至っている株も見られる(表2)。
- 各発育段階の典型的な形態は図1のとおりである。
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成果の活用面・留意点 |
- 現在の品種は以前の品種に比べ、花芽分化までの日数が早いことが明らかになった。
- 花芽の発達過程が明らかになったことにより冷蔵感応の判断と検鏡後の生育予測に活用できる
- 球根を5で4週間冷蔵後、人工気象器を使用し、昼温20、夜温10および15、12時間日長、照度30,000lx下で栽培した結果である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
栽培技術
生育予測
品種
ラナンキュラス
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