タイトル | 沖縄地域の無加温栽培に適する多収性デンファレ2品種 |
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担当機関 | 沖縄農研 |
研究期間 | 1992~2006 |
研究担当者 | |
発行年度 | 2006 |
要約 | 沖縄地域において無加温栽培に適する切り花生産用デンファレ品種「98-8-33」と「99-11-11」を育成した。両系統とも多収性で、花茎伸長性に優れる。 |
キーワード | デンファレ新品種、沖縄地域、無加温栽培、切り花生産、多収性 |
背景・ねらい | 沖縄県で栽培されているデンファレ品種のほとんどはタイで育成されたもので、これまでに300品種以上導入してきた。その中で営利用栽培品種として定着したものは、育成地とは異なる栽培環境に対する不適応性による低収量や短い株の寿命、花落ち等の障害発生、シンビジウム・モザイクウィルスによる商品化率の低下などの理由に依り、ごく少数の品種に過ぎない。そこで、沖縄の栽培環境に適応し、多収性を示す切り花用品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 1998年と1999年に交配により作成した実生集団を無加温ビニルハウスで栽培し、花茎伸長性、収量性に優れる「98-8-33」「99-11-11」の2系統を選抜した。特性は次のとおりである(図1、表1)。 「98-8-33」 花色は淡ピンクで中央がやや白色。中大輪、丸弁タイプ。花弁が厚く、花並びが良い。花茎は良く伸び、秀品率が高い。開花3年目から多収性を示し、3~5年目の2L~Sサイズの平均採花本数は4.7本/株程度である。 「99-11-11」 花色は赤紫/白。中輪、セミ弁タイプ。花立ちが良く輪数が多い。花茎は良く伸び、秀品率は高い。開花3年目から多収性を示し、3~5年目の2L~Sサイズの平均採花本数は9.3本/株程度である。バルブ伸長性はケーンタイプである。 |
成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 栽培技術 シンビジウム 新品種 多収性 品種 |