タイトル |
モモのトンネルハウス栽培による収穫の前進化と品質向上 |
担当機関 |
熊本県農研セ |
研究期間 |
2003~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2007 |
要約 |
モモのトンネルハウス栽培は、露地栽培に比べ、高品質な果実が生産でき、収穫期が1週間程度前進化できる。天井ビニールの被覆時期については、2月下旬または3月初めが適する。天井ビニールの除去は、収穫後なるべく早期に行う。
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キーワード |
モモ、施設栽培、トンネルハウス、収穫期、品質向上
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背景・ねらい |
加温や無加温ハウス栽培のモモは、露地栽培より果実品質が安定しており、高単価で販売されているが、施設導入費用が高価であるため普及面積が限られている。そのため、低コストで導入可能なトンネルハウスでの高品質・安定生産のための栽培技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 樹体生育は、トンネルハウス栽培が露地栽培よりやや旺盛となる(データ略)。
- 開花期と収穫期は、トンネルハウス栽培が露地栽培より1週間程度早い(表1)。
- 天井ビニールの被覆開始時期(2月上旬、2月中旬、3月初め)は、開花期と収穫期にはあまり影響しない(表1)。したがって、2月下旬~3月初めの被覆開始が適する。
- 健全果率は、トンネルハウス栽培が露地栽培より高かった。また糖度は、「はなよめ」で約1度、「日川白鳳」で約2度高い傾向がみられた(表2)。
- 天井ビニールの除去時期は、収穫後が収穫前より果実の品質や貯蔵性が優れる(表3、図1)。ただし、収穫後は施設内が高温となり、樹体に悪影響を及ぼすおそれがあるため、なるべく早期に除去する。
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成果の活用面・留意点 |
- 収穫期が「日川白鳳」より遅い品種は、本県では本格的な梅雨期での収穫となり、果実品質が低下するため、導入を避ける。
- 開花直前から結実期にかけて、-2℃以下の低温に遭遇すると、花や樹体に障害を受けるので、晩霜対策が必要である。
- 成熟期に棚面の温度が高温になり、果実品質や日持ち性に悪影響を及ぼす場合があるので、施設内の換気対策を十分に取りながら、適期収穫を心掛ける。
- 導入にあたっては、灌水設備を必ず設ける。
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図表1 |
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カテゴリ |
栽培技術
施設栽培
低コスト
品種
もも
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