極早生ウンシュウ「日南1号」の高畝シートマルチ栽培での高品質果実生産のための適正葉果比

タイトル 極早生ウンシュウ「日南1号」の高畝シートマルチ栽培での高品質果実生産のための適正葉果比
担当機関 宮崎総農試
研究期間 2005~2009
研究担当者
発行年度 2007
要約 4月上旬被覆の高畝シートマルチ栽培において、9月下旬に糖度9.5以上、クエン酸1%以下のSサイズ中心の高品質果実生産を行うためには、7月上旬までの摘果で葉果比を10に設定する。
キーワード 高畝シートマルチ栽培、「日南1号」、葉果比
背景・ねらい 黒ボク土壌では、高畝露地栽培のみでは、樹体へ水ストレスが十分付与されず高糖度果実が生産されにくいので、早期より透湿性シートマルチを被覆するとともに、適度な着果負担を付与することによって高品質果実を多収するための適正な葉果比を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 葉果比が小さい(着果の負担が大きい)ほど糖が高くなるがクエン酸も高くなる傾向にある。葉果比10にすると糖度9.5、クエン酸0.97%となり最も高品質果実が生産される(表1)。
  2. 摘果後より果実の肥大に差を生じ、9月下旬の収穫時には葉果比7で2S、10でS、14でMサイズ中心となる(表2)。
  3. 1樹当たりの収量は葉果比7で72kg、10で60kg、14で36kgとなったが、葉果比10の階級割合(%)でSが40%と最も多くなり、2SからMが86%を占め、商品性の高い果実になる(表3、図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 畝幅160cm、畝高50cmの高畝シートマルチ栽培、褐色森林土壌を含む黒ボク土壌条件下における成果である。4月5日にマルチ被覆開始、収穫まで無かん水。
  2. 7月上旬までに極小果および樹冠上部を中心に摘果を行う。

図表1 223435-1.jpg
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