施設栽培モモ「日川白鳳」における環状はく皮は果実肥大を促進する

タイトル 施設栽培モモ「日川白鳳」における環状はく皮は果実肥大を促進する
担当機関 長崎果樹試
研究期間 2001~2006
研究担当者
発行年度 2007
要約 樹勢が強い施設栽培モモを開花期に主枝の直径の10%幅で環状はく皮すると樹勢は安定し、果実肥大は促進され、成熟期はやや早くなる。
キーワード 施設栽培、モモ、環状はく皮、果実肥大、熟期促進
背景・ねらい 施設栽培のモモは、樹勢が強く、新梢の発生や伸長が旺盛で過繁茂になりやすく、果実肥大や品質が劣ることが多い。樹勢安定のための植物生育調整剤が実用化されているが、効果が不安定な場合もある。そこで開花期に環状はく皮を行い、樹勢と果実品質への影響について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 環状はく皮の幅は主枝直径の約10%程度で処理すると果実重は大きくなるが、主枝直径の約2%では、果実肥大の効果は無い。また10%幅ではく皮すると熟期が促進される(表1、図1)。
  2. 環状はく皮処理は結実率に影響を及ぼさない。環状はく皮処理により長果枝の割合が低くなり、短果枝の割合が増加し、樹勢が安定する(表1)。
  3. 環状はく皮による、着色歩合、糖度及びpHなどの果実品質は処理による差はない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 施設栽培の共台における結果である。
  2. 樹勢が強い樹で実施し、はく皮処理は専用のはく皮ナイフを使用し、幹の平滑な部位を剥皮する。主枝直径の10%幅ではく皮すると20~30日で癒合する。
  3. はく皮処理の次年度は樹勢が安定するので連年処理は必要ない。

図表1 223439-1.jpg
カテゴリ 施設栽培 もも

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる