促成ピーマンの日射量に応じた変夜温管理による暖房費節減効果

タイトル 促成ピーマンの日射量に応じた変夜温管理による暖房費節減効果
担当機関 鹿児島県農業開発総合センター
研究期間 2002~2006
研究担当者
発行年度 2007
要約 昼間の日射量に応じた変夜温管理を行うことで、ピーマンの収量を維持しつつ暖房用の燃料消費量が削減でき、コストを低減できる。
キーワード 促成ピーマン、日射量、夜温、コスト低減
背景・ねらい ピーマンは鹿児島県主要野菜の一つで、専作経営も多く見られる。しかし、近年の原油高騰により暖房コストが上昇し、高温性の作物であるピーマン生産にとって深刻な課題になっている。
暖房費節減技術の一つとして過去、日射量と変夜温管理に関する試験は取り組まれた経緯はあるが、促成ピーマンに関するものは少なく、十分な知見が得られているとは言えない。
そこで、省エネ化を図るために日射量に応じた変夜温管理が促成ピーマンの生育、収量に及ぼす影響とコスト節減効果について検討する。
成果の内容・特徴
  1. この試験における日射量に応じた変夜温管理とは、1日の積算日射量150cal/cm2を基準として、その値を下回る曇雨天日に17~24時(前夜半)の温度を慣行に比べて2℃程度下げる管理方法である(表1)。
  2. 日射対応管理の主枝、側枝、茎葉重は慣行管理に比べて重く、ピーマンの生育は促進される(表2)。
  3. 日射対応管理の商品果収量、商品果率は、慣行管理と同等である(図1)。
  4. 燃料消費量は慣行管理に比べて4~10%少なく、暖房費が削減される(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 供試品種は`TM鈴波'(タキイ種苗)である。
  2. どちらも多段式サーモスタットを用いて変夜温管理を行った中での比較である。
  3. 日射対応管理において夜温を下げた日数は、最も多かった12、1月で1月当たり15日程度である。
  4. 日射計と多段式サーモスタット(四段サーモ)はセットで10万円程度で市販されており、農家の経営規模を考慮するとコスト低減効果は大きい。
  5. 肥培管理等は、慣行のピーマン栽培に準ずる。

図表1 223472-1.jpg
カテゴリ 経営管理 コスト 省エネ・低コスト化 低コスト ピーマン 肥培管理 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる