| タイトル |
側枝への環状剥皮によるカキ「富有」の果実品質の向上 |
| 担当機関 |
福岡農総試 |
| 研究期間 |
2006~2007 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2008 |
| 要約 |
カキ「富有」を側枝単位で環状剥皮することで、樹勢を低下させずに着色と果実肥大が促進され、果実糖度が上昇する。日持ち日数は処理により短くなる。6~8月に処理すると果実品質の向上効果が高く、処理時期が早いほど癒合が良い。
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| キーワード |
カキ、果実品質、果皮色、肥大、富有
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| 背景・ねらい |
近年の秋季の気温上昇により福岡県では、カキ「富有」や「松本早生富有」が着色不良となり、このことが福岡県産カキの市場評価を低下させる一因となっている。これまで、「富有」などの主幹部に環状剥皮をおこなうことで、着色向上、肥大促進効果があることが知られているが、樹勢の低下を招く等の問題があり、現在は実施されていない。そこで、側枝単位で環状剥皮処理をおこなうことで果実の肥大や着色を向上させ、福岡県産カキの評価を高めるための特選品生産を図る。
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| 成果の内容・特徴 |
- 側枝に環状剥皮をすることで、果実肥大と果皮の着色が促進される(図1、図2、表1)。
- 6月から8月にかけて環状剥皮をすることで着色の向上効果が高い(図3)。
- 環状剥皮をすることで果実糖度は高くなる。果実の日持ち日数は短くなるが、生食用としての日持ち性は十分ある(表1)。その他の果実品質には、処理による明確な差はみられない。
- 処理時期が早いほど癒合が良好で、樹勢の低下はみられない(データ略)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- カキ「富有」における果実品質向上のための参考資料として活用できる。また、「松本早生富有」にも同様の効果がある。
- 環状剥皮は、夏季に徒長枝が20本以上発生する樹勢の強い樹を対象に行い、樹勢の低下を防ぐため全結果数の1/3程度までとする。
- 環状剥皮は、更新の対象となる直径4cm以上の側枝に1cm程度の幅で行い、処理後にはテープで被覆することで癒合を促進させ、枝幹害虫に処理部を食害されないようにする。
- 処理により熟期が早まり特に着色が促進するが、早採りとならないよう、適正な収穫期を遵守する。
- 剥皮処理した果実は、冷蔵には用いない。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
害虫
かき
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