ブドウ無核「巨峰」の電照処理による果粒の肥大促進と花穂の確保

タイトル ブドウ無核「巨峰」の電照処理による果粒の肥大促進と花穂の確保
担当機関 福岡農総試
研究期間 2005~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約 早期加温栽培におけるブドウ無核「巨峰」では、電照処理を行い、新梢先端の管理を摘心とした場合、樹勢が強化され、果粒重が重くなる。さらに、翌年の花穂着生数も電照処理により増加する。
キーワード ブドウ、無核「巨峰」、電照処理、果粒重、花穂着生数
背景・ねらい
    「巨峰」の早期加温栽培では、日長が短い時期に生育するため樹勢が低下しやすく、特に無核「巨峰」では果粒肥大が不良となりやすい。さらに、翌年の花穂着生数も少なくなるなど、高品質果実の連年安定生産が大きな課題になっている。そこで、樹勢強化と花穂着生に有効とされる電照処理を早期加温栽培の無核「巨峰」に適用し、果粒の肥大促進や花穂着生数の増加を図る。
成果の内容・特徴
  1. 深夜2時間の電照処理を行い、新梢先端の管理を摘心とした場合、新梢長や新梢当たりの副梢数が増加する。しかし、摘心せずに新梢生育抑制剤を使用した場合、電照処理が新梢生育に及ぼす影響はほとんどない(表1)。
  2. 電照処理を行うと新梢の登熟開始が遅れ、摘心をせずに新梢生長抑制剤を使用した場合に収穫期の登熟長が短くなりやすい(表1、一部データ略)。
  3. 電照処理を行い、新梢先端の管理を摘心とした場合、果粒重が重くなり、果房重も増加する(表2)。
  4. 電照処理を行うと、翌年の花穂着生数が増加する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ブドウ無核「巨峰」の早期加温栽培において、果粒の肥大促進および翌年の花穂確保技術として活用でき、商品性の向上や収量確保が可能となる。
  2. 新梢伸長抑制剤(フラスター液剤)を使用すると新梢伸長および副梢の発生が抑制されて電照処理の効果が劣る。
  3. 電照処理により登熟長が短くなりやすいので、短梢せん定での導入を基本とする。
  4. 白熱球は6m2に1個(棚上80cmに設置の場合)の割合で設置する。設置費用は34万円/10a程度である。
図表1 223598-1.jpg
図表2 223598-2.jpg
図表3 223598-3.jpg
カテゴリ ぶどう

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