タイトル |
早熟スイートコーンにおける播種適期と適性品種 |
担当機関 |
熊本農研セ |
研究期間 |
2004~2007 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2008 |
要約 |
平坦地域での早熟スイートコーンの播種適期は、最も雌穂重が重い2月上旬である。また、移植栽培と直播栽培を比べると収穫日や雌穂重に差がなく、労力面から直播栽培が適する。品種は先端不稔の程度が小さい`ゴールドラッシュ'が優れる。
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キーワード |
スイートコーン、早熟栽培、播種期、直播栽培、品種
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背景・ねらい |
温暖な平坦地域において、トンネルを利用したスイートコーンの早熟栽培は普通栽培に比べて高単価が見込まれ有利な作型である。しかし、早熟栽培における播種時期や直播栽培および移植栽培が雌穂の肥大や収穫時期に及ぼす影響は明らかとなっていない。また、普通栽培に比べて先端不稔が発生しやすく、品質の低下が問題となっている。 そこで、早期に収穫でき、雌穂の肥大が優れる播種時期および直播栽培、移植栽培の影響を明らかにする。また、先端不稔の発生が少ない品種を選定する。
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成果の内容・特徴 |
- 平坦地域における早熟スイートコーンの播種期別雌穂重は、2月上旬播種が重く、2L以上の割合も高い。また、播種日が早い程収穫日は早まるが、その差は小さい(図1)。
- 同日播種の場合は、移植栽培による収穫日の前進や雌穂重の増加は認められない。そのため、育苗が不要である直播栽培が労力面から適する(図1)。
- `ゴールドラッシュ'は他品種より雌穂が重く、また、早熟栽培で問題となっている先端不稔の程度が小さく品質に優れる(図2、図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- トンネルは播種から3月上旬まで密閉し保温に努める。その後徐々に換気を行い、葉身がトンネルに触れる4月上旬に除去する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
直播栽培
播種
品種
未成熟とうもろこし
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