レンゲ毛状根を利用したダイズシストセンチュウ無菌培養法

タイトル レンゲ毛状根を利用したダイズシストセンチュウ無菌培養法
担当機関 北海道農業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約  レンゲ毛状根を利用して、ダイズシストセンチュウ(SCN)を無菌培養する方法を開発した。RM培地に生育させたレンゲ毛状根に、表面殺菌したSCN2期幼虫を約150頭接種する。約3週間後、充実した卵嚢を形成している雌成虫を新しい毛状根培地に移植し、継代を行う。
背景・ねらい  in vitro系において植物寄生性線虫の基礎実験系を構築していくには、無菌線虫の利用が必要不可欠となっている。しかしながら、シストセンチュウにおいては、以前から二者培養法について種々検討されてきてはいるが、培養技術として具体的な情報を提供できるまでに至っていない。そこで、より簡便で効率化を目指すために培養基として毛状根を選び、無菌シストセンチュウを安定的に供給する方法を開発する。
成果の内容・特徴 <培養の方法>
 Agrobacterium rhizogenes(MAFF 02-10265)を感染させ、形質転換して得たレンゲ毛状根を等濃度のRoot-culture-medium(RM培地)で継代・培養する。このレンゲ毛状根培地にメトキシエチル塩化水銀420ppm.20min.で表面殺菌したSCN2期幼虫約150頭/9cmシャーレを接種する。約3週間後に充実した卵嚢を産生している雌成虫1頭または2頭を新しいレンゲ毛状根培地に移植していくことによって、継代を行う(第1表,第1図)。
<本法の特徴>
  1.  レンゲ毛状根によるSCN培養には、寄生率、生育所要日数等において大豆毛状根よりも優れている(第2表)。

  2.  レンゲ毛状根は、光を良く透過し、根内組織内に侵入寄生したSCN幼虫の観察が容易である(第2図)。
成果の活用面・留意点
  1.  本法により増殖したSCNの感受性大豆品種に対する寄生性に変化はない。
  2.  本法は、単にSCNの増殖に限らず、ステージ別発育速度の調査等多くの生態研究にも利用できる。
図表1 223776-1.gif
図表2 223776-2.gif
図表3 223776-3.gif
図表4 223776-4.gif
カテゴリ 大豆 品種

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