タイトル |
小型ロールベーラの梱包特性 |
担当機関 |
生物系特定産業技術研究推進機構畜産工学研究部 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
成形方式がローラ式及びバーチェーン式の定径式小型ロールベーラを供試して切断長等性状の異なるわら類や牧草を梱包し、作業速度や切断長の違いが両成形方式でのロールベールの乾物密度に及ぼす影響等の梱包特性を明らかにした。
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背景・ねらい |
現在、小型ロールベーラが普及しているが、その梱包特性等についてはほとんど明らかにされていない。そこで、市販の小型ロールベーラを供試して、切断長や含水率等性状の異なるわら類や牧草を梱包し、所要動力やロールベールの乾物密度に及ぼす影響等を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 供試した小型ロールベーラは、トラクタ直装式で成形方式が定径式のローラ式及びバーチェーン式の2機種で(図1)、ロールベールの大きさは、ローラ式が直径500mm×長さ830mm、バーチェーン式が500mm×800mmである。
- 所要動力は、いずれの成形方式も拾い上げとともに徐々に大きくなり、成形室が一杯になる直前に急激に上昇して最大に達し、トワイン掛けが始まると徐々に減少する等(図2)、大型ロールベーラの所要動力の推移とほぼ同様の傾向を示す。
- 拾い上げ作業速度を変えて乾草の集草列を梱包した場合、ローラ式では作業速度が遅くなるほど最大所要動力当りのロールベールの乾物密度が高くなるが、バーチェーン式では0.8~1.0m/s付近で最大になる傾向がある(図3)。
- 切断したわら類を梱包した場合、5cm以上の切断長ではロールベールの乾物密度に及ぼす影響はほとんどみられず、このサイズのロールベーラで切断したわら類の高密度梱包を行うには、さらに細切断する必要があると判断される(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 小型ロールベーラを導入する場合の目安として活用できるとともに、小型高密度梱包作業機開発の基礎資料となる。
- 切断したわら類等を圃場から拾い上げる場合は、拾い上げロスが大きくなるのでロスの問題については別途検討の必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
ワイン
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