中晩生、味噌・煮豆用だいず新品種候補系統「東山158号」

タイトル 中晩生、味噌・煮豆用だいず新品種候補系統「東山158号」
担当機関 長野県中信農業試験場
研究期間
研究担当者
発行年度 1996
要約 「だいず東山158号」は、ダイズモザイク病高度抵抗性の中晩生系統である。大粒で外観品質が優れ、「タマホマレ」並に多収である。蛋白質含有率は「タマホマレ」並の低であるが、全糖含有率が高く、煮豆・味噌に適している。栽培適地は東山、近畿及び山陰地域である。
背景・ねらい 昭和55年に育成した「タマホマレ」は、耐倒伏性の多収品種で栽培特性が優れていたが、中粒かつ低蛋白質で加工手適性に問題があった。この欠点を補うため、豆腐・煮豆加工適性が高いと言われる「小糸在来」(千葉県在来)を交配し、育成した系統である。
全糖が高く、煮豆・味噌の利用に適するとともに、成熟期は「タマホマレ」より早く、山陰地域での麦・大豆体系が可能となる。
成果の内容・特徴
  1. 「東山158号」は昭和54年に長野県中信農業試験場(農林水産省大豆指定試験地)において、「東山95号」(後のタマホマレ)を母に、「小糸在来」(千葉県在来)を父として人工交配し、選抜・固定を図ってきた系統である。
  2. 成熟期は「タマホマレ」より早く、中晩生種である。
  3. 主茎長は「タマホマレ」より短く、耐倒伏等の生育中の障害は少ない。
  4. ダイズモザイク病に強く、褐斑粒の発生は無い。
  5. 蛋白質含有率は「タマホマレ」並に低いが、全糖含有率は高い。
  6. 煮豆・味噌加工適性が高い。
成果の活用面・留意点
  1. 適地は東山、近畿及び山陰地域であるが、特に山陰地域である。
  2. 既存品種と同様に、適正な病害虫防除を励行する。
  3. 成熟期の葉柄の離脱が劣るので、汚粒にならないよう水分の多い時期の脱穀は避ける。
図表1 224030-1.gif
図表2 224030-2.gif
図表3 224030-3.gif
図表4 224030-4.gif
カテゴリ 病害虫 加工 加工適性 新品種 大豆 抵抗性 病害虫防除 品種

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