タイトル |
圧縮機能を持ったフォレージワゴン |
担当機関 |
生物系特定産業技術研究推進機構 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
フォレージハーベスタで細断された飼料作物の運搬の効率化とスタックサイロ詰込み作業の省力化をねらいとした、圧縮機能及びダンプ機能を持つフォレージワゴン。高密度運搬と省力的な荷下ろし及びスタックサイロ調製作業が可能である。
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背景・ねらい |
低コストでサイレージ調製が可能な簡易サイロが注目されている。中でも、スタックサイロは設置場所の制約等が少ないことから補助サイロとしても広く利用されている。しかし、飼料作物の荷下ろし、成形、踏圧作業に多くの時間や労力を必要とする問題点がある。そこで、フォレージハーベスタで収穫された飼料作物の効率的運搬と、スタックサイロ調製作業の省力化をねらいに、圧縮機能とダンプ機能を持ったフォレージワゴンを開発した。
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成果の内容・特徴 |
- 油圧シリンダ(油圧源はトラクタの外部油圧)により前後に移動可能な壁(可動壁)と荷台のダンプ機能を持つ荷台容積が5.17m3のフォレージワゴンで、トラクタでけん引してフォレージハーベスタに伴走して荷受けする(図1及び表1)。
- ワゴン上方から吹き込まれた飼料作物がある程度の量になると、レバー操作により可動壁をワゴン後方に移動させ、圧縮する。可動壁には天板が取り付けられているため、圧縮操作中も収穫作業を継続することができる。圧縮操作を繰り返し、荷台が満杯になると、荷台のダンプにあわせて可動壁を荷台後端まで移動させて飼料作物を押し出す。
- トウモロコシ収穫作業に供試した結果、圧縮操作によりワゴンの積載密度は20~50%高くなった。荷下ろしもごく短時間で可能で、荷下ろし時の荷崩れはほとんどなく、スタック形状の保持が可能であった(図2)。また、圧縮して荷下ろしした時のサイロ成形時間は、無圧縮の場合に比較して大幅に短縮できた(表2)。
- 本ワゴンで圧縮・荷下ろしして調製したスタックサイロのサイレージ品質を慣行法(ワゴンで圧縮せずに荷下ろしし、ホイールローダで踏圧後密封)で調製したサイレージとpH、香味、色、触覚等で比較した結果、本ワゴンでのサイレージ品質は慣行法に劣るものではなかった(11月収穫)。
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成果の活用面・留意点 |
- 高性能農業機械実用化促進事業に移行し、市販化の予定。
- 適応トラクタの大きさは22kW以上で、油圧圧力は10~16MPaが望ましい。
- 牧草収穫作業への適応性は未検討である。また、高温多湿時におけるサイレージ品質等については、さらに実証試験を重ねる必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
市販化
省力化
飼料作物
低コスト
とうもろこし
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