複合耐病性を持ち製餡適性に優れるあずき新品種候補系統「十育140号」

タイトル 複合耐病性を持ち製餡適性に優れるあずき新品種候補系統「十育140号」
担当機関 北海道立十勝農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 あずき「十育140号」は北海道で最初のアズキ落葉病,茎疫病,萎凋病に複合抵抗性を持つ中生の系統であり,種皮色,子実の形は「エリモショウズ」に類似し,餡色が良好(赤紫系)で風味が強く製餡適性に優れる。
背景・ねらい 北海道におけるあずきの重要病害は,アズキ落葉病,茎疫病及び萎凋病の土壌病害で,いずれも耕種的あるいは薬剤による防除は難しい。また土壌病害の発生を予め知ることは困難であり,同一圃場でも複数の病害が発生するので,これら3病害全てに抵抗性を有する品種が要望されていた。
成果の内容・特徴
  1. 平成元年に十勝農試で交配(「十系494号」×「十系486号」)し,その後主に土壌病害発生圃で選抜し,平成11年の世代はF11である。
  2. アズキ落葉病,茎疫病,萎凋病に複合抵抗性を持つ中生の系統であり,これら病害が発生した圃場で「エリモショウズ」より多収になる。
  3. 種皮色,子実の形は「エリモショウズ」に類似し,餡色が良好(赤紫系)で風味が強く製餡適性に優れる。
成果の活用面・留意点
  1. 北海道の道央,道北,道南の中生種栽培地帯のアズキ落葉病,茎疫病または萎凋病発生地域及びこれに準ずる地帯の「エリモショウズ」,「きたのおとめ」の一部と「アケノワセ」,「寿小豆」に置き換えて普及する。
  2. アズキ落葉病,茎疫病及び萎凋病に抵抗性を持つが,落葉病,茎疫病については本系統を侵す菌系が確認されているので,栽培に当たっては適正な輪作を行う。
  3. 耐冷性が弱いので,安定生産のため栽培適地を遵守する。
  4. 排水不良圃場では,茎疫病の発生を防ぐため排水対策に努める。
図表1 224296-1.gif
図表2 224296-2.gif
図表3 224296-3.gif
図表4 224296-4.gif
カテゴリ 病害虫 あずき 新品種 抵抗性 品種 防除 薬剤 輪作

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