タイトル |
短茎、早生で機械収穫に向いたアマランサス新品種「ニューアステカ」 |
担当機関 |
農業研究センター |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
アマランサス「ニューアステカ」は、導入選抜系統「メキシコ系」にγ線照射して育成した短茎、早生の系統である。種子千粒重は大きく、黄白色で糯性である。機械収穫適性が認められ、収穫作業が効率化できる。
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背景・ねらい |
子実用アマランサスは、古代インカの時代から栽培されていたヒユ科の偽穀類であるが、稲や麦に比べて、蛋白質や、脂質、ミネラルに富み、必須アミノ酸であるリジンの含有量が多いことなど、栄養的に優れた作物であり、地域特産品として栽培されている。わが国では、約20年前にメキシコ原産の子実用アマランサスの系統が新たに導入された。この中から選抜されたメキシコ系と呼ばれる系統が耐病性や収量性に優れていたため、全国で栽培されている。しかし、この系統は草丈が2mを超え、手作業による収穫が重労働となることや、風雨による倒伏で収穫物に土砂が混入することが大きな問題であり、倒伏しにくくコンバイン収穫が容易な草丈の低い系統の育成が望まれている。
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成果の内容・特徴 |
「ニューアステカ」は、平成元年に農業生物資源研究所放射線育種場において、短茎・早生を育種目標として導入選抜系統であるメキシコ系にγ線(60Co)50kRを照射し、以後、農業研究センター作物開発部資源作物育種研究室(茨城県つくば市)において、M1個体の養成、M2集団から変異個体を選抜後、系統育種法に準じて選抜固定を行ってきたものである。平成12年、M11で「ニューアステカ」と命名し種苗登録申請を行った。本系統は、導入選抜系統「メキシコ系」と比較して、次のような特徴を持つ。
- 草丈は非常に低く、茎基部の直径はやや細く、花穂はやや短い開帳型の花序である。
- 開花期・成熟期は、メキシコ系より約10日早い。
- 種子は黄白色の糯性で、千粒重は重い。
- 草丈が低いのでコンバインによる収穫適性が高く、茎葉部の割合が少ないので収穫時の夾雑物が少ない。
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成果の活用面・留意点 |
- 初期生育が遅いので、初期の雑草防除が重要である。
- 収穫期の判定を的確に行い、収穫ロスを最小限にする。
- 岩手県で、奨励品種として種子の生産普及を行う予定である。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
アマランサス
育種
雑草
新品種
品種
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