写真で見る外来雑草

タイトル 写真で見る外来雑草
担当機関 放牧利用部
研究期間 1993~1996
研究担当者
発行年度 1994
要約 飼料畑を中心に広く耕地に蔓延化しつつある30科99属168種の外来雑草について、その識別のための個体および種子のカラー写真と記述からなる図鑑様式の「写真でみる外来雑草」を作製し、発刊した。
背景・ねらい 近年、飼料畑をはじめあらゆる農耕地に外来雑草の繁茂が見受けられ問題化している。その防御対策の第一は侵入時点の水際防御であるが、そのためには的確な判別資料が必要である。そこで、既に侵入し我が国の環境に適応して問題化したり、しつつあるものをアンケートや実態調査に基づいてピックアップし、それらの個体および種子のカラー写真と識別のための情報を収集・整理し、それらをまとめて図鑑様式の資料を作製する。
成果の内容・特徴 飼料畑を中心に広く耕地に蔓延しつつある外来雑草の現場レベルでの簡便な識別に役立つ、図鑑様式の「写真で見る外来雑草」を作製した。本書には、植物体の特徴を示す個体写真だけでなく、種子の形態写真も収録している。
  1. 既に我が国に侵入し、耕地において問題になっていたり危険性のある外来雑草は、アンケートや実態調査の結果などから表1に示した主要雑草を中心に、30科99属168種の多くにのぼることが判明し、これらを対象雑草としてピックアップした。
  2. 編集の基本は、科ごとに類似のものをまとめて植物体の特徴を示す写真を掲載し、識別、見分け方に主眼をおいた説明文を併記した。さらに、これらと類似の在来種(約70種)についても取り上げ適宜説明を加えた。説明文は、とくに識別のために重要な特徴を示す部分についてはゴシックで記述した。収録写真の多くは、長年に亘って帰化植物の撮影をされてきた岡山市在住の小畠辰三・裕子氏から提供を受けた。
  3. また、第一次の侵入形態は種子によることから、その鑑別のために種子の形態写真も併せ収録した。種子の形態は、通常見られる状態を原則としたが、多くのキク科にみられるように冠毛のあるもののすぐ脱落するものなどは両者を掲載した。種子の写真については、岡山大学の榎本 敬氏から全面的に提供された。
成果の活用面・留意点
  1. 研究機関のみならず、迅速な同定が要求される普及所等の現場レベルでの利用にも役立つ。本書は、畜産技術協会によって印刷配布されたが、希望する方面にはさらに実費で頒布される。
  2. 本書で取り上げた外来雑草は、既に侵入し問題化したり、しつつある帰化植物に限定されており、今後、輸入資材に混入して侵入してくると思われる新しい種については、掲載していない。
図表1 224698-1.gif
図表2 224698-2.gif
カテゴリ 病害虫 カラー きく 雑草

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